Saturday, May 11, 2013

Gini coefficient

沖縄の空間構造を把握する第一歩として,市町村レベル(41地域)の全人口についてGini indexを計算してみた.
出典: 沖縄県「市町村別推計人口」

 微妙な変化であるものの,10年近く上昇傾向にある.
  • 那覇およびその通勤圏で人口が増加している.
  • コザ,北谷,名護も増加傾向.
  • 北部や島嶼部は人口減少ぎみ.
都市化がじわじわ進んでいることが推察される.


残念ながら,都市化の進展はあまりよい帰結をもたらしていないかもしれない.
沖縄の県内総支出の内訳を見ると,集積の不経済にがっつり資源を浪費している予感がする.
出典: 沖縄県「県民経済計算」
  • 消費(右軸, GDP比)が低迷している一方で,住宅に対する支出がじわりと拡大している.
    • 交通・通信費は目立った増加こそしていないようだ.
      • 自動車用ガソリン価格は10年ほど上昇傾向にある.
    • 沖縄県は一人あたり実質GDPも長年停滞している.

集積のメリットを生かせないまま,住宅市場の混雑という集積のデメリットを被っているように思えるのである.(結論を下すにはもっと詳細な検討が必要である.)


いかんせん10年近く沖縄を離れていたので,知らないことばかりである.計量のプロではないが,沖縄の主要な統計指標を今後とも注視していく…予定.

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