Sunday, June 30, 2013

13年5月一般職業紹介状況

先月の記事: 13年4月一般職業紹介状況

 先月同様今月も労働市場は改善中.ここ1,2年のトレンドとして,沖縄では
  • 求人数は増加,
  • 求職数は減少,
という流れが明らかである.完全失業率もAbenomics以前から低下傾向にある(cf. 前回ポスト).ただこうした労働市場の改善が消費や生産に結びついているかどうかはよくわからない.

 先月のエントリではBeveridge curveをプロットしたものの,明確な右下がりの関係は検出できなかった.観測期間が短い(2011年1月以降)だけのような予感がしていたので,2009年1月までデータを伸ばしてみた(2008年以前は就職件数のデータがすぐ手に入りそうにないので断念)


沖縄のBeveridge curve, 2009/01--2013/05. 出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況」, 沖縄県「労働力調査」

 たしかに,データを伸ばすと,単回帰で1%有意の関係が出てきた:

 
Coefficients:
            Estimate Std. Error t value Pr(>|t|)    
(Intercept)  10.5005     0.6162   17.04  < 2e-16 ***
v            -1.1323     0.3111   -3.64 0.000636 ***
---
Residual standard error: 0.8257 on 51 degrees of freedom
Multiple R-squared:  0.2062, Adjusted R-squared:  0.1907 
F-statistic: 13.25 on 1 and 51 DF,  p-value: 0.0006363
(単にトレンドが効いているだけかもしれない…)

 ついでに,2012年以前(黒丸)と以後(青白丸)で分けてプロットしてみた:
沖縄のBeveridge curves, 2009--2011がオレンジ, 2012/01--2013/05が緑.

2012年頃からUV曲線は内側にシフト&フラット化しているように見えなくもない.構造変化の兆し?

Saturday, June 29, 2013

13年6月沖縄県主要指標

先月の記事: 13年5月沖縄県主要指標

 例によって鉱工業生産,CPI,完全失業率を眺める.

まず鉱工業生産指数.
鉱工業生産, 2005年=100.黒が原数値, 青がトレンド, ピンクが日本全国のトレンド. 出典: 沖縄県「鉱工業指数」, 経済産業省「鉱工業指数」
  • 前年同期比で18.8%増加.依然として好調である.
  • 石油製品が前年同期比で206%増加,となっているが,前年の値=134.8が34.8に誤入力されているのが原因のようだ(手入力なの?!).実際には21%減少.

 次に那覇市と沖縄県のCPI. おおむね現状維持という趣.
那覇市のCPIとコアCPI, 2010年=100. 青がCPIのトレンド, ピンクがコアCPIのトレンド. 出典: 沖縄県「消費者物価指数」

沖縄県のCPIとコアCPI, 2010年=100. 青がCPIのトレンド, ピンクがコアCPIのトレンド. 出典: 沖縄県「消費者物価指数」

完全失業率は男女とも改善中.
沖縄の完全失業率, 男性. 黒が原数値, 青がトレンド. 出典: 沖縄県「労働力調査」

沖縄の完全失業率, 女性. 黒が原数値, 青がトレンド. 出典: 沖縄県「労働力調査」


足下では海外要因が少し不気味というところが気になるか.



ついでにPhillips curveもどきを作図してみた.
横軸=HP-filterでトレンド除去した完全失業率(男性), 縦軸=CPI総合(沖縄県)の前年同期比, Jan2005--Apr2013.
うーん,無相関.

 上の2変数に加えて,マネタリーベース(の増加率)や地銀の貸出約定平均金利を入れた3変数誘導型VARを走らせてみたが,全然効かない.(時系列分析の練習をしているだけで,深い洞察はまったく欠けている.)

int1=地方銀行の新規貸出約定平均金利. 出典: 日本銀行.

Friday, June 28, 2013

国際経済学I, 第11回

講義内容:
  • 2タイプの労働者がいる経済モデルを構築 → 労働者間の利害対立が分析可能になる
    • ジェネラリスト(産業間を転職可能な労働者)
    • スペシャリスト(産業間を移動できない労働者)
  • 労働市場の均衡を図示
    • 片方の労働需要曲線を鏡映しにするのがポイント.通常のグラフだと,右方向にいけばいくほど労働需要量が多いことを意味するが,ひっくり返した場合,左方向にいけばいくほど労働需要が多くなることを意味する.
    • もう一つのポイントは,横の長さがちょうど労働供給に一致するように2つのグラフをくっつけることである.そうすると,×の交点を見れば均衡がわかるようになり便利である.
次週:
  • 続き.労働市場の動きを捉える.
  • レジュメ5も一応用意してください.
コメントより:
  • 「グラフを反転させるのは初めて.ビックリ.」
    • もう少し高度なミクロ経済学を勉強するとエッジワース・ボックスというものが登場します.これは左右だけでなく上下にもグラフを反転させることになります.
  •  「賃金と労働も均衡があるとは思わなかった.」
    • 労働市場にも需要と供給のせめぎ合いがあります.
    • 高い賃金を満喫したければ,労働供給が少なく労働需要が多い分野で働けるように情報収集&努力するとよいでしょう.
  • 「なるならスペシャリストがいいな.」
    • どういうタイプになるにせよ,そこがゴールではありません.そこで具体的に何を実現したいかを考えてみましょう.

Wednesday, June 26, 2013

経済政策I, 第11回

講義内容:
  • 課税の転嫁
    • 弾力性に注目する.
      • 時間の都合で触れていないが,供給曲線の形状(供給の価格弾力性)も同様に重要である.
    • 誰に課税するかというのはあくまでも表面的な話である.実際に誰が負担しているかが大事だが,それは自明なものではない.
  • 外部性
    • 外部性とは,市場の"外側"で影響し合うもののこと.
    • 少し想像を働かせれば,世の中は外部性で満ちあふれていることに気づくはず.
来週:
  • 外部性が引き起こす問題とその解決策
  • 外部性の存在があってこそ説明できる現象
コメントより:
  • 「大学の有料駐車場はなんか嫌」
    • それはごもっとも.しかしながら有料化にもメリットがあるのです.
  • 「税金は払った人に負担がいくわけでも,皆平等に負担がいくわけでもない」
    • その通り,価格弾力性の大小によって税負担の大小が決まります.
    • 消費者の場合,ちょっとでも値上げしやがったら買わないよ,というような人であれば,税負担を生産者側に押しつけることができます.
    • 反対に,生産者の場合,ちょっとでも値下げするぐらいなら売らないよ,というような企業であれば,税負担を消費者側に押しつけることができます.
  • 「もう10回目か,早いな」
    • 講義の進度はもう少し努力と工夫のやりようがあったと反省中です.(あと今回は11回目でした.)


Tuesday, June 25, 2013

13年6月家計調査

先月の記事: 5月家計調査

今月は住宅支出以外が切り詰められていてしょっぱい状況に.
実質消費支出とそのトレンド, 沖縄. 出典: 沖縄県「家計調査」


前年同月比で見ると次の通り:
名目消費支出(黒)と実質消費支出(青)の成長率(単位: %). 出典: 沖縄県「家計調査」, 「消費者物価指数」

  • 住居支出が突出して増加(前年同月比で約8割増!)している.分散でかすぎ.
    • 家調のデータは帰属家賃を含まない.家賃や地代を払っていない持家世帯が約6割いることもあり,住居支出は平均2万円弱(4月だけは2.9万)と実感よりずいぶん低い.
    • 全国でも住居支出は同じような水準だが,持ち家率に大きな差がある(全国だと8割ほど)ので実質的な住居支出はさすがに沖縄のほうが低い.
  • 目立って減少しているものの一つが教育関係の支出.塾の月謝や,国内遊学者への仕送り金が減ったようである.単に子供が卒業したという可能性もあるだろうから,今月の数字を楽観的に見ることもできる.

Monday, June 24, 2013

JEA

 研究報告のため富山へ行って参りました.お会いしたすべての方々,特に議論をして頂いた先生方,ありがとうございました.

 私のpreferenceは,研究, 教育, 雑務の順にlexicographicな順序付けをしています.今年度一番楽しいひとときでした.今後いっそう精進します.

 今回報告した研究はworking paperにもしていますが,公開バージョンと現行バージョンにはそれなりのギャップがあります.改訂をお待ちください(夏休み中には…).

経済学入門I, 第10回

講義内容:
  • 金融市場モデル:
    • S=I,すなわち経済全体では貯蓄と投資は一致する.
      • 外国との取引を明示的に考える場合は,「経常収支=S - I」と修正する.
    • 貯蓄や投資が変化する要因を考えると,利子率の動向が見えてくる.
      • 貯蓄,投資,利子というものは将来時点のことを考慮しなければならない,本質的にダイナミックなものである.現在まだ起こっていないことであっても,現在の貯蓄・投資行動に影響が及び,利子率が変動しうる.
  • 経済成長はそんなにいいことなのか?
    • 格差を是正したり幸福度を高めたり,ということには必ずしも直結しない.しかしながら,成長しないことには,絶対的貧困のような社会問題に対応するための余力もない.
    • 「Occupy Wall Street」の流れに沿った統計データはAlvaredo et al. (2013)で確認できる.
      • マネーゲームをやって危機を引き起こしているだけのがめつい金融業者風情が我々の富の多くを持って行っているなんてけしからん,という議論はたしかに共感するところもある.しかし,金融業者が運用してせっせと増やそうとしているのは我々の貯金であり,彼らの仕事が我々の年金・社会保障を支えていることも確かである.
    • 不平等に関するエッセイはいろいろあるが,最近読んでいる中ではMilanovic (2011)がおもしろい(邦訳あり).不平等や格差は非常に根深い問題であり,様々な角度から理解する必要がある.
  • 生産関数の導入
    • インプットとアウトプットの関係を表すものが生産関数である.
    • 生産関数の接線の傾きは「限界生産性」を表す.講義中に説明したものは「平均生産性」であり,両者は通常一致しない.
 次週:
  • 定常状態を説明したい.

Reference:
  • Facundo Alvaredo, Anthony B. Atkinson, Thomas Piketty, and Emmanuel Saez (forthcoming) The Top 1 Percent in International and Historical Perspective, Journal of Economic Perspective.
  • Branko Milanovic (2011) The haves and the have-nots: a brief and idiosyncratic history of global inequality, New York: Basic Books. (村上彩訳『不平等について: 経済学と統計が語る26の話』みすず書房)

Friday, June 21, 2013

国際経済学I, 第10回

講義内容:
  • 比較優位続き.
    • 比較優位が貿易パターンを決める上で重要である.
      • が実は比較優位だけでは説明できない貿易パターンもある.そうした貿易パターンを説明するためにはもう少し込み入った分析の枠組みが必要になる.
    • 絶対優位が何もない人にも比較優位のある仕事がどこかにある.誰もが分業を通じて社会に貢献できるのだ.
    • とはいえ,比較優位通りに特化することが常に望ましいとは限らない.たとえば長期的なタイムスパンで見たときに,衰退産業に特化した地域はいつまでも経済成長するきっかけを掴めず,産業とともに荒廃していくかもしれない.特化と分業が便益を生むのは確かであるが,リスクやコストを一切伴わないということまでは意味しない.
      • コーヒーやサトウキビや天然ゴムに特化した地域では,生産性の「のびしろ」が少なく,かつ天候など外的環境の変動に脆弱である(リスクヘッジするにも限界がある).「モノカルチャー経済」という言葉でもってこうした経済が問題視された.
    • リカードモデルでは比較優位は労働生産性に応じて決まる.生産性は時間とともに変化していくものであるので,比較優位の構造も流動的なものである.
 来週:
  • レジュメ4に入る.俗に言う特殊要素モデルを用いて分配の問題を扱う.
コメントより:
  • 「短い時間で仕事をこなすことができるということはその仕事に比較優位を持つ」
    • 単に仕事の効率がよいだけのことを,絶対優位と言います.
    • 他人よりも失うものが少ない」(=機会費用が相対的に小さい)ときに比較優位を持つと言います.例題では,妻は夫よりも短い時間で料理できる(絶対優位)が,料理をすることで失う時間の価値が夫よりも高いので,料理には比較優位を持たない(比較劣位を持つ)状況を考えました.
    • 比較優位の概念は少しトリッキーですが絶対優位との違いを正確に理解しましょう.
  • 「絶対優位がなくても,比較優位はある可能性が高い」
    • 比較優位がない状況は,たとえば夫と妻がまったく同じ生産性を持っているときに生じます.同じ生産性=同質的な労働者,ということなので,違いが出せません.
      • まったく同質的な人間はいないにせよ,双子のごとく似通った人間同士で取引をしても比較優位に基づく分業のメリットはさほど生じません.誰がやってもいっしょだからです.
    • また,仕事が1つしかないという状況では,他の選択肢がなく機会費用もへったくれもないので比較優位について考えることができなくなります.
  • 「テストの解説はしないの?」
    • 講義中にはいたしません.気になる問題があれば質問してください.一部の問題については以前本ブログで解説をしています.

Wednesday, June 19, 2013

経済政策I, 第10回

講義内容:
  • 課税の論点
    • 公平性にも様々.飲み会代金をどう精算するか?という身近な問題にもいろんな論点がありうる. 
    • 飲み屋だと小さな問題かもしれないが,税金を誰からどれだけ取るか,という大きな問題にも通じるところが多々ある.想像力を働かせよう.
    • 中立性(効率性)と公平性を両立させることができる状況ばかりではない.現実に税制を設計する際には,効率的だが不公平,公平だが非効率,といった選択肢を比較することになる.
      • 結局どちらがいいの,というときにAtkinson (1970)のような発想に至ることができれば,経済学の考え方が染みついてきた(洗脳とも言う)と言えるかもしれない.
        • Atkinson (1970)は,平等な配分を達成するためならどれだけ効率性(所得)を犠牲にしてもよいか,といった問題を考えている.
  • 課税の部分均衡分析
    • 政府は税金を通じて家計や企業の行動を変えることができる.たとえば税金を上げれば取引数量は減るだろうし,逆に税金を下げたり補助金(マイナスの税金)を出したりすれば,取引数量は増えるだろう.
    • 税金には代償がつきものだ.課税をすれば税収という「目に見える」便益は生じる.ところが,社会全体で見れば死重損失という「目に見えない」損失が生じることになる.
    • 集めた税金をいかに使うか,という支出側に目を向けることも大切である.しかしここでは,税金をいかに集めるか,という徴税側の効果のみを抽出した議論になっている.一般に,何らかの政策を分析する際の戦略として,支出側と収入側とに切り分けて考えることは極めて有用である.
次回:
  • 課税の帰着・転嫁
    • 本当に負担しているのは誰か?
  • 外部性
    • 市場の失敗の最たる例.
出席カードのコメントより:
  • 「飲み会では収入に応じて支払いを変えれば平等になる」
    • 応能負担という観点からはそうした支払いルールが望ましいと言えるでしょう.が,応益負担という観点からは平等ではない可能性もあります.また,具体的に金持ちがどれだけ多めに負担すべきかについて合意形成を図るのは容易ではありません.
  • 「税に関しては憲法の分野と重なる部分が多い気がした」
    • 私は法学の知識をまったく持っていないのでぜひ教えてください(皮肉ではなく).
    • 税金を課す究極的な目的は,よりよい社会の実現であったり人々の幸せな生活であったりします.ので深いところで憲法とスピリッツを共有しているかもしれませんね.
      • 国民から富を搾り取るため,という国も現実にはあるようです.ごまの油と百姓は絞れば絞るほど出るものだそうで.
  • 「テストの結果が不安」
    • いっそうのがんばりを期待します.
  • 「おもしろかった」
    • ありがとうございます.
Reference:
  • Anthony B. Atkinson (1970) On the measurement of inequality, Journal of Economic Theory 2, 244--263.

Monday, June 17, 2013

経済学入門I, 第9回

講義内容:
  • 労働市場の分析
    • 需給を一致させるようなメカニズムが機能していなければ,失業が顕在化することになる.
    • 政府が労働需要を作り出すなど,何かしら対策が必要とされることになる.
    • 労働市場についてはレジュメ5でもう少し詳しく触れる.
  • 金融市場の分析
    • 金融とは,資金が余っている主体(家計)から足りない主体(企業・政府)へと「お金を融通」することである.不毛なギャンブルとは本質的に異なる.
    • 我々が銀行に貯金した資金は回り回って企業が投資を行うことに使われることにもなる.
    • 複利計算の例.利子は利子を生み,雪だるまのごとく大きくなっていく.
  • 今住宅ローンを組むべきだろうか?
    • 金額の大きな買い物とは違い,持ち家に対して「投資」をするのだと考えよう.株や国債に投資するのと同じぐらいの真剣さで情報収集することが望まれる.
    • 日本では中古住宅の市場があまり発達していない.たまたま隣人が迷惑な輩だった,たまたま失職してローンが返せなくなった,といった状況に陥った場合に,住宅を売却するのはけっこう大変.
    • もし購入することが確定しているのであれば,消費税増税(2014年4月に8%, 2015年10月に10%)前に買うのはありかもしれない.
    • 金利の動向にも注意する必要がある.長期金利(たとえば日本相互証券)は最近急上昇している.金利がこのまま上がっていけば住宅の資産としての価値は下がってしまうかもしれないし,ローンを組む際に直面する固定金利も現在上昇中かもしれない.
      • 金利上昇分以上に物価が上昇していけば実質金利としては下がるわけだが,インフレ率が将来どうなるかは今のところ不透明である.金融政策などのマクロ経済政策の動向が気になるところ.(ZLBを脱出した以降はどうなるんでしょうねホント)
    • 固定資産税(現在1.4%)も気になるところ. 
    • tenure choice(持ち家vs.賃貸)は都市経済学でも長く議論のあるテーマである.入門レベルのミクロ経済学の知見でアクセス可能なものに山崎・浅田(2008)がある.経済学の知識がなくてもわかるものとして,NHKのオイコノミアという番組で取り扱っていた回があるので探して視聴するとよいかもしれない(私がたまたま視聴した唯一の回である).
次週:
  • レジュメ4の用意をお願いします.
  • 経済成長とは何か,convergence,複数均衡,あたりを概観したい.

Reference:
  • 山崎福寿・浅田義久 (2008) 『都市経済学』日本評論社.

求むRSSリーダー

Google Readerがいよいよ使えなくなるので,alternativeを探しているのだが未だに決定版が見つからない.金銭的にフリーじゃなくてもいいからストレスフリーなものを誰か教えてください.
  • Feedlyは接続できないことが多すぎるしレンダリング(?)がおかしい.
  • The Old Readerは悪くないがもっさりした挙動に不満あり.
  • Presserはとかく不便で不透明.私とは求める機能が違いすぎる.
  • FacebookがRSS機能をリリースするという噂が…
最大手撤退のニュースから数ヶ月経ってもなかなかそれに比肩するものが出てこない.Aghion and Howitt的な,state of the artが2期目には完コピされて完全競争になる,という世界観だとしっくりこないのかな.(そもそもRSSリーダーってどうやってメイクマニーしているのだろう…)

Saturday, June 15, 2013

国際経済学I, 第9回

講義内容:

  • 開放経済における生産者補助
    • 生産者を守ることを優先するにしても,直接生産者を助ける政策のほうが関税政策よりもマシかもしれない.関税こそが国内生産者を守るという目的を達成する上でベストな政策手段である,と主張することは容易ではない.
  • 非伝統的関税政策
    • 自由な貿易取引を妨げるような政策は関税以外の形態をしていることも多い.
    • 先進国ではすでに関税は軒並み低水準になっているので,近年の貿易交渉ではこうした非関税障壁をいかに扱うかに関心が移っている.
  • 国際協調
    • 関税は貿易相手国から利益を奪うという側面を持つ.関税政策は国境や国籍を越えた視野で設計できないか考える必要がある.自国の,しかも特定のグループの利益だけを取り上げた議論は説得力に欠ける.
      • 国際経済学の講義で本当に学んでほしいのは,ある種のグローバルな視野である.農家と伝統を守るんだあ!というのは結構だが,その裏でもっと貧しい途上国の農家から這い上がるチャンスを奪っているかもしれない,と想像力を働かすことができるようになりたい.貿易相手はみな血も涙もない金の亡者,というイメージは明らかに偏っている.
    • 一国の自主性に委ねていてはうまくいかないことがほとんどであるので,WTOのような超国家的な枠組みが必要とされている.(「関税自主権」を持ったからといって豊かで誇り高き国家になれるわけではない.扇動的な議論に踊らされないように注意.)
    • しかしWTOがあればすべて解決,というほど現実は単純ではない.世界は今もあるべき姿を模索中である.
    • TPPはあまりに政治性が強く,私から何か物申すことはできない.また,農業など特定の産業を攻撃することが講義目的ではないので勘違いしないように願う(むしろ私は沖縄の農家・漁師を尊敬してやまない).
  • 特化と絶対優位
    • 個々人に与えられた時間は有限である.一つの仕事に専念し,できた成果を取引する,という「分業」が社会を豊かにする秘訣である.これはアダム・スミスがピン工場のたとえを用いて以来の常識.
      • 具体的に誰がどの仕事をどれだけやるのか,チームでどうやって分業の利益をまとめ上げるか,といった話も重要になってくる.が講義では考えるヒントを提示するに留める.
来週:
  • 比較優位
    • 昔習ったことがある,というコメントを頂いた.うれしい限りであるし,実際に人生の中で活かして欲しい概念である.
  • 次週はレジュメ4も準備するようにしてほしい.
    • HOモデルを教えるのは断念したので,生産可能性フロンティアも講義では触れないことにする.(一次関数さえ理解できれば十分理解可能な話なのだが…)部門間移動やゼロ利潤条件は特殊要素モデルで扱う.HOはFPEの結論だけかいつまんで紹介するに留める.(生産可能性集合をC-Flexible Set Orderとして捉え直し…とかいう話はいつやればいいんですか?)
  • レジュメ5以降はモデル分析は(なるべく)行わない予定である.数学が苦手で仕方ない人も安心してほしい.
その他:
  • 経済政策Iでも中間試験を終え,およそ学生の知的レベルを把握することができた.期末試験はもう少し学生のレベルに合わせていく予定である.(がんばらなくてもなんとかなる,という意味ではない)

Wednesday, June 12, 2013

沖縄の非正規雇用

今日のゼミで提示した資料を再掲しておく.

沖縄では働いていても非正規雇用であることが多い.
(役員を除く)雇用者数に占める非正規雇用の割合, 沖縄. 出典: 総務省「H19就業構造基本調査」
  • 20-24歳の若者(学生や主婦/主夫を除く)の半分以上はパートタイムで働いている.殊に女性にいたっては正規雇用は1/3程度だ.
    • 若年期は自分探し・適職探しをするリターンが高い,育児に時間を割いた方が子供にとってよい(かも),など正社員として働く誘因が他の世代と比べて低い.
    • 就職できてもブラック,という低技能労働者は働く誘因が低いのだろう.うつ病になったり過労死したりするよりはマシ,という判断は十分ありうる.
    • 労働需要側にとっては,目下のところ正規雇用で雇う余裕がないのかもしれない.
  • 年を取ってもフリーターのままという人も少なくない.「30代 フリーター」などと検索すると,その末路がうかがい知れる.
  • 私の所属学部は県内他大学と比べると就職状況は良好だが,それでも少なくない学生が卒業後定職に就くことができないでいる.

沖縄では非正規雇用者の9割弱は年収200万円未満であり,正規雇用者の7割以上は年収200万円以上である(2007年, 就業構造基本調査).年収以外の面でも差があると思う.家庭の事情は多種多様であるし補足されていない所得も多くあるのだろうが,フリーターとして世帯を支えるのはかなり厳しいことが推測される.

将来不安を煽るのはあまりよくないと思う(焦った弾みでカルト宗教や薄っぺらい自己啓発にハマるとまずい)が,自分に不都合な情報に目をつぶりリアリティのない将来像を抱き続けているのもまたよくないだろう.

経済政策I, 第9回

講義内容:
  • 労働市場と最低賃金
    • 貧困対策としての最低賃金がかえって逆効果をもたらすこともある.
    • 助かる人もたしかにいるが,働く経験を積むチャンスが奪われる人もいるのである.
次週:
  • レジュメ4に入る.部分均衡を引き続き用いながら,課税と外部性について考える.

中間試験おつかれさまでした.国際経済学Iのテストよりは平易だったかも.

得点分布は以下の通り:


  • 20人受験したうち,18人が合格ライン(60点以上)に到達している.残りの2人もあと一息というところ.
  • 平均は76.28点, 中央値は77点, 標準偏差は12.95.
    • 講義内容の理解をストレートに問うた問題ではあまり差が付かず,応用力で差が付いた印象がある.講義内容も含めもう少し工夫のやりようがあったかもしれない.
期末試験でも引き続きがんばってください.

(追記: 試験の解説はその役目を終えたので削除しました.)

Tuesday, June 11, 2013

マージナル大学

学生・大学の状況を研究者がどう見ているのか知るべく,和文の学術論文を眺めてみた.
  • 居神浩 (2010) ノンエリート大学生に伝えるべきこと――「マージナル大学」の社会的意義, 日本労働研究雑誌 602, pp.27-38.
隙だらけの文章であるようには思うが,偏差値低めな大学における教育のあり方に関して,一つの意見として貴重である.メッセージはおよそ3点にまとめられる:
  1. 学習者としての主体性を確立させよ.
    • 教育サービスを消費しているだけの学生が多すぎる. 
    • このままただのノンエリートとして卒業してもまずいよ,という事実を突きつけるなどして学習する動機付けを行え.
  2. 初等教育レベルの「読み・書き・そろばん」能力を補強せよ.
    • 割り算のような教員が想像できないところでつまづいている学生に寄り添う必要がある.
  3. 将来労働市場でつらい目にあったときに役立つ能力と知識を与えよ.
    • ブラック企業のような厳しい労働環境におかれた場合,離職という選択肢だけでなく,職場環境を変えるべく「異議申し立て」をする選択肢もあり得る.労働者の権利について教育せよ.
国語・算数の重要性は同意するところである.私の勤務校は小学校教員養成学科を抱えているのだが,そこの学生が実習として我が所属学部の学生に算数などのリメディアルな教育を施してくれないものか.ステークホルダーはみな効用を高めることができるような.(文科省には怒られそうだ.)



blogを始めて1ヶ月経過した.これで31ポスト目なので,1日平均1ポストしていることになる.よっぽど孤独で退屈な日常なのだろう.内容の半分は講義録,1/3ほどは沖縄の統計ウォッチとなっている.(学生向けのコンテンツになっているとは言いがたいがやむを得ない.)

能力的な制約があるため記述統計を眺める程度のことしかできていないが,データを扱うのはいい刺激になっている.ここ1ヶ月駄文を垂れ流す中で,統計的に検証可能で,なおかつ検証したくなるような命題を導かないといけないなと気持ちを新たにした.また,印象や信念や断片的な伝聞やへぼモデルばかりに基づいて物事を語る危うさを改めて実感することにもなった.

Saturday, June 8, 2013

志願者数

本学の入試動向について,一般公開されている情報を眺めてみた.
所属学部の志願者数(青)と入学者数(オレンジ). 出典: 所属大学の公式ウェブサイト, 沖縄県「学校基本調査」
沖縄全体で高校生(黒線, 右軸)が減少している状況において,本学は学生の確保になんとか成功しているように見える.
(2013/7/11, 追記: グラフ中の黒い系列は「高校3年生数」ではなく「高校生数」の誤り.3年生は高校生数のおよそ1/3.おおまかなトレンドは高校生数と共通しているのでご勘弁を…)

 では,志願者数はどうやって決まるのだろうか?試しに沖縄県の20-24歳の完全失業率(ピンク線, 右軸)をプロットしてみた.
失業率と志願者数の相関係数は0.64. 出典: 沖縄県「労働力調査」
このグラフだけ見ると,これや!,と思ってしまいそうになるが,本当のところどうなのかはまだよくわからない.労働市場の短期的な変動だけでなく,家庭のfinancialな面での制約や,先輩からの噂,高技能労働者への需要なども重要であるはずだ.


話は少しそれるが,隣の台湾では大学進学率はここ15年で,少なくとも数字上は,劇的に向上している.(70%もあれば世界トップレベルでは?)
出典: Statistics from Statistical Bureau, Taiwan. "Social Indicators 2011."
現在沖縄の大学等進学率は低い(36.2%)が,まだまだ上昇する余地があるはず…という淡い期待はある.

大学案内

本日はオープンキャンパスということで,おまえが教員かよ…という戸惑いの視線に耐えながら高校生とトークしてきた.ちなみに何かの手違いで大学案内にある私の推薦図書が
源三郎『君たちはどう生きるか』1982年
となっているが,著者は吉野源三郎である.しずかちゃんかよ.

Friday, June 7, 2013

国際経済学I, 第8回

講義内容:
  • 関税の分析
    • 関税は消費行動と生産行動を攪乱し,ある種の無駄を生み出す効果を持つ.こうした無駄は経済学を勉強しなければ気づかないような,「目に見えない無駄」なのだ.
  • 次週はレジュメ3を用意するように.

中間テストお疲れさま.意外とむずいしーきいてないしーという印象だろうか.レジュメの意味を理解して多少頭を動かす必要があるので,一筋縄ではいかなかったかもしれない.

成績の分布は以下の通り:
  • 56人受験したうち,その75%に相当する42人は合格ライン(60点以上)という状況である.
    • 難しすぎずやさしすぎず,努力がそれなりに報われる,という試験となっていることを祈る.
  • 50点台後半で惜しくも合格ラインを超えていない人も多い.期末試験で挽回してほしい.
    • 0-20点の7人は欠席者.
  • 平均は66.75点,中央値は67点,標準偏差は32.34であった.
  • 簡単な回帰分析にかけると,次のことが言えそうである:
    • GPAが高い人は今回の点数もよい.
    • 性別や学年などは点数に対して有意な影響がない.たとえば,男性のほうが女性よりも成績が悪い,4年生のほうが2年生よりも成績がよい,などといったことはないと判断できそうである.
期末試験でも引き続きがんばってください.

(追記: 試験の解説はその役目を終えたので削除しました.)

Thursday, June 6, 2013

13年4月一般職業紹介状況

沖縄労働局より「労働市場の動き」が公開された.(総務省統計局経由のほうが比較的利用しやすい形式でデータが得られる)

サービス業や建設業を中心に求人数が急増しており(円安は…),有効求人倍率は0.5前後となっている.なんでも季調値では約23年ぶりの高水準らしい.学生の大半にとっては人生最高のアップサージのようだ.就活中の人はこの波に乗って欲しいところ.(沖縄の戦後史の中でも極めて高い水準である.70年代には0.1以下のときすらあったのだ.)

本エントリではBeveridge curveをプロットしてみた…が今のところ頑健な関係をあぶり出せていない.

変数の定義は齊藤誠他『マクロ経済学』に倣っている:
  • u = 完全失業者数 / (完全失業者数 + 雇用者数)
  • v = 欠員数 / (欠員数 + 雇用者数)
    • 欠員数 =有効求人数 - 就職件数
沖縄のBeveridge curve, 2011/01-2013/04. 出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況」, 沖縄県「労働力調査」
単回帰する分にはuとvに有意な関係がないようにも見える(ただしどちらもI(1)濃厚).

Coefficients:
            Estimate Std. Error t value Pr(>|t|)    
(Intercept)  10.2447     1.5932   6.430 8.19e-07 ***
v            -1.0721     0.7231  -1.483     0.15    
---
Signif. codes:  0 ‘***’ 0.001 ‘**’ 0.01 ‘*’ 0.05 ‘.’ 0.1 ‘ ’ 1

Residual standard error: 0.9086 on 26 degrees of freedom
Multiple R-squared:  0.07795, Adjusted R-squared:  0.04249 
F-statistic: 2.198 on 1 and 26 DF,  p-value: 0.1502


いろいろなパターンでdetrendingを施しても右下がりのBeveridge curveが頑健に観察されるわけではなかった.観測期間が短すぎるのかもしれない.

Reference:
齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久 (2010) 『マクロ経済学』有斐閣


経済政策I, 第8回

講義内容:
  • 部分均衡モデルによる政策分析の続き
    • 医療保険
    • 食管制
      • 財政赤字は一応帳簿に載るので目に見えるロスだが,それは総余剰で測った経済学的なロスとは一致しない.
    • 全然わからないという場合,消費者余剰や生産者余剰の求め方を復習するとよいだろう.
  • 数学的な記述が増えてきたが,実際には長方形や平行四辺形の面積公式含め,小学校で習う算数しか使っていない.小学生との違いは,せいぜいアルファベットが登場するぐらいのものである.
    • そうはいっても苦手なものは苦手…という気持ちはわかるのだが,苦手を克服する努力を多少なりとも払ってほしいというのが私の願い.
    • 素朴な疑問であっても出席カードに記入いただければ可能な限り解説する.聞くは一時の恥とか.
来週:
  • 最低賃金の話に触れた後,中間試験の予定. 
  • 試験については先週アナウンスした通り
    • 国際経済学Iの中間試験が今週末にあるが,出題形式はともかく内容は重複しないように作問している.そちらでの情報を得たかどうかが単位の当落に直結するとは限らない.
出席カードのコメントより:
  • 「難しくなってきた」「少し寝た」「復習しよ」
    • ただの×印とはいえ,奥が深いですね.
    • モデルを作ってそれをいじくり回す,という経験は他の文系科目では滅多に味わうことができません.なじみの薄い学習パターンに戸惑うのも無理はありません.
  • 「医療について考えることが多いなぁ」
    • 医療経済学という一分野ができるほど,考えるべきことは多いです.特に近年アメリカで精力的に研究がなされているように感じます.
    • 講義では医療サービスを需要する側の問題に絞って議論しましたが,供給側の事情や,医師と患者の関係を分析する際にも経済学は力を発揮します.

Tuesday, June 4, 2013

倉島『論理が伝わる世界標準の「書く技術」』

  • 倉島保美(2012)『論理が伝わる世界標準の「書く技術」』講談社

講義でライティング入門の参考書として勧める用に,と読んでみた.すばらしい.最近査読した論文の著者にも読ませたい.

何よりとってもお手軽.10分程度で読み終えてしまった.パラグラフ単位で情報を伝える便益の証左だね.

ただ,能動態・受動態は意識するな,「受動態を避けろ」という指導は誤り,とあるがここはすこし引っかかる.ビジネス文章では書くスピードも求められるからだろうか.スムーズに明確な情報が流れるように文章全体を構築する,というのがあくまでも第一であるが,そのためには受動態をなるべく使わずに済ませるべき,というのは有益なテクニックだと思う.完全に受動態を排することはもとより無茶であるが,時間に余裕がある限り,受動態の文があるときはその前後の文章共々もっとストレートに言い換えられないか再考する余地があるだろう.

本blogも,私の文章力と余暇時間に制約がある中でこの本のルールになるべく従うように書けたらいいな.

13年5月沖縄県主要指標

公表されてから数日経ったが,景気と関係の深い指標を簡単に眺めてみた.
以下の図にあるトレンドはすべてHP filter (lambda=1000)でアドホックに求めたものである.

まずは鉱工業生産指数.
鉱工業生産, 2005年=100.黒が原数値, 青がトレンド, ピンクが日本全国のトレンド. 出典: 沖縄県「鉱工業指数」, 経済産業省「鉱工業指数」

  • 2013年に入ってから急激に上昇している.季節性を除いても激変.
  • 低調な日本全国(ピンク線)とはずいぶん異なっている.パーマネントなショックだといいね…

次にCPI. 那覇市と沖縄県で異なる動きをしているので,両方掲載.
那覇市のCPIとコアCPI, 2010年=100. 青がCPIのトレンド, ピンクがコアCPIのトレンド. 出典: 沖縄県「消費者物価指数」
沖縄県のCPIとコアCPI, 2010年=100. 青がCPIのトレンド, ピンクがコアCPIのトレンド. 出典: 沖縄県「消費者物価指数」
  • 那覇市のCPIは低下している一方,沖縄県は緩やかに上昇中,に見える.

最後に完全失業率.
沖縄の完全失業率, 男性. 黒が原数値, 青がトレンド. 出典: 沖縄県「労働力調査」
沖縄の完全失業率, 女性. 黒が原数値, 青がトレンド. 出典: 沖縄県「労働力調査」
  • 男女とも低下傾向にある.ただ要因は異なるかも.
    • 男性は就業者が増加.
    • 女性は就業者が増えたというより,加齢で非労働力人口に移行した人が多いように見える.

素直に見れば景気はひとまずいい感じであると言えるのではないか.沖縄企業の株価はここ1ヶ月軒並み溶け溶けだけど…(JGBの雲行きが怪しくなるタイミングよりもやや先行して下落している気がするのだが何でだろうね)

経済学入門I, 第8回

講義内容:
  • 成長と現代史
    • 成長のパターン,成長の源泉は国によって様々
  • 労働市場
    • 大卒プレミアムを理解するには,需給両面から考察する必要がある.
次回:
  • 来週(10日)は本学創立記念日により休講.
  • 17日はレジュメ4も用意願います.
雑感:
  • 沖縄はインフォーマル・セクターが多く,公式統計からは見えにくいところで雇用の受け皿になっているのかもしれない.
    • 消費課税の強化はインフォーマル・セクターで働く労働者の負担を相対的に重くするだろう.所得補足されやすいフォーマル・セクターの比較優位が高まるので,セクター間でのリアロケーションも予期される.
  • 沖縄のインフォーマル・セクターは研究テーマとしてけっこうおもしろいかもしれない.