Tuesday, June 4, 2013

倉島『論理が伝わる世界標準の「書く技術」』

  • 倉島保美(2012)『論理が伝わる世界標準の「書く技術」』講談社

講義でライティング入門の参考書として勧める用に,と読んでみた.すばらしい.最近査読した論文の著者にも読ませたい.

何よりとってもお手軽.10分程度で読み終えてしまった.パラグラフ単位で情報を伝える便益の証左だね.

ただ,能動態・受動態は意識するな,「受動態を避けろ」という指導は誤り,とあるがここはすこし引っかかる.ビジネス文章では書くスピードも求められるからだろうか.スムーズに明確な情報が流れるように文章全体を構築する,というのがあくまでも第一であるが,そのためには受動態をなるべく使わずに済ませるべき,というのは有益なテクニックだと思う.完全に受動態を排することはもとより無茶であるが,時間に余裕がある限り,受動態の文があるときはその前後の文章共々もっとストレートに言い換えられないか再考する余地があるだろう.

本blogも,私の文章力と余暇時間に制約がある中でこの本のルールになるべく従うように書けたらいいな.

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