Thursday, June 6, 2013

経済政策I, 第8回

講義内容:
  • 部分均衡モデルによる政策分析の続き
    • 医療保険
    • 食管制
      • 財政赤字は一応帳簿に載るので目に見えるロスだが,それは総余剰で測った経済学的なロスとは一致しない.
    • 全然わからないという場合,消費者余剰や生産者余剰の求め方を復習するとよいだろう.
  • 数学的な記述が増えてきたが,実際には長方形や平行四辺形の面積公式含め,小学校で習う算数しか使っていない.小学生との違いは,せいぜいアルファベットが登場するぐらいのものである.
    • そうはいっても苦手なものは苦手…という気持ちはわかるのだが,苦手を克服する努力を多少なりとも払ってほしいというのが私の願い.
    • 素朴な疑問であっても出席カードに記入いただければ可能な限り解説する.聞くは一時の恥とか.
来週:
  • 最低賃金の話に触れた後,中間試験の予定. 
  • 試験については先週アナウンスした通り
    • 国際経済学Iの中間試験が今週末にあるが,出題形式はともかく内容は重複しないように作問している.そちらでの情報を得たかどうかが単位の当落に直結するとは限らない.
出席カードのコメントより:
  • 「難しくなってきた」「少し寝た」「復習しよ」
    • ただの×印とはいえ,奥が深いですね.
    • モデルを作ってそれをいじくり回す,という経験は他の文系科目では滅多に味わうことができません.なじみの薄い学習パターンに戸惑うのも無理はありません.
  • 「医療について考えることが多いなぁ」
    • 医療経済学という一分野ができるほど,考えるべきことは多いです.特に近年アメリカで精力的に研究がなされているように感じます.
    • 講義では医療サービスを需要する側の問題に絞って議論しましたが,供給側の事情や,医師と患者の関係を分析する際にも経済学は力を発揮します.

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