Thursday, October 2, 2014

経済政策II, 第1回, 2014

前期と同様,このブログでは講義のおさらいや補足やアナウンスを行っていく予定である.オープンにしても恥ずかしくない内容を教えるという意味もある.むろん,ブログをチェックしなくても成績評価には何の悪影響もない.
なお,一般に,ブログ記事やニュースを能動的にかき集めたいときにはRSSリーダーを利用するとよいと思う.(もっとよい方法があれば教えてほしい.)

本講義に関するエントリーにはmacropolicylectureというラベルをつけておく.必要に応じて活用していただければ幸いである.

講義内容:
  • 講義の説明
    • ディープな勉強をする機会を提供する.
      • 単位がほしいだけなら履修取消をお勧めする.講義内容を知らなくても死にはしないし,知ったところですぐさま役立てることができるわけでもない.知的好奇心が刺激されないようなら履修はしないほうがよい.
        • 私の講義は,テストが苛烈すぎると定評があるらしい.履修は慎重に.
      • その代わり,時間をかけて取り組む価値ある講義を提供する.
    • 救済措置なし
      • 「卒業がかかってるんですー」などと来ても取り合わない.
      • 疾病や障害など,特別な事情があれば遠慮なく申し出てほしい.
    • オフィスアワーは金曜1限
    • レジュメの準備について
      • 3回目以降のレジュメは各自プリントアウトなりなんなりして用意するように.私が印刷するのは本日配布した分のみ.
      • パスワードを聞き逃した人は私か誰かに聞くように.パスワードはネット上(LINE含む)で公にしないように.
    • 参考文献
      • 下手にongoingな問題に関心をもつより,まずはまともな教科書を読破したほうがよいと思う.安易な結論や一面的な分析に翻弄されないでほしい.
      • 講義ではなるべく中立的に(かつアマチュアリズムに堕さないよう先端的な議論を取り入れつつ)論点を整理する予定だが,どこかで裏付けの乏しい個人的な信念を開陳してしまうかもしれない.私の話を鵜呑みにしないためにも,様々な角度から経済学を見られるようにしてほしい.
  • 再分配と経済成長
    • 不平等が成長に与える影響は今も活発に議論が続いている. 一概によい影響とも悪い影響とも言えないようだ.たとえばBanerjee and Duflo (2003).
  • 民主主義と社会選択
    • いわゆる「コンドルセのパラドックス」を紹介した.みんなの意見をまとめ上げ,物事に優先順位をつけられないことがある.
    • 優先すべき経済政策は,経済学者だけでは決められないし,多数決でも決められない かもしれない.政策を実践する上でやっかいな思想的課題があるのだ.
次回
  • 日本が直面するマクロ経済政策上の課題をざっと眺める.


コメントより:
  • 本ブログでは,ありがたくもいただいたコメントに,全部ではないものの,返信をしています.重要な質問・コメントについては講義中に取り上げることもあります.
    • 人数多めの講義だとどうしてもコミュニケーションが一方通行になりがちです.様々な質問・感想があるとこちらのやる気にもなります.
  • 「前期はいまいちだったけど後期はがんばりたい」
    • がんばるきっかけを掴めるといいですね.
  • 「お笑いBIG3の話がおもしろかった」
    • 私はタモリ推しです.
  • 「やる気を持って参加しているのに,ネガティブな発言を繰り返すのはいかがなものか」
    • ごもっともです,失礼しました.
    • これは私と学生とのゲームの一環でして,理由もあります.ただ学生の皆さんを馬鹿にしたり見下したりするつもりはありませんので誤解なきようお願いします.
    • 不可知論的なニヒリズムが少し前面に出すぎた気がします.
  • 「レジュメを印刷するタイミングは?」
    • 早めに印刷しておくに越したことはありません.なるべく事前にアナウンスするよう努めますが,たまに忘れることもあります.そろそろこのレジュメも終わりそうだと思った頃に次のレジュメの用意をしていただけると助かります.
    • なるべく講義で使用する1週間前までに該当レジュメをアップロードするようにしています.
  • 「練習問題は作る?」
    • 私の都合次第です.現時点で約束はできません.
  • 「しっかりじゅんちゃんの話聞いて勉強したい」
    • 誰だお前は.

Reference
  • Banerjee, A.V., and E. Duflo (2003) Inequality and Growth: What Can the Data Say? Journal of Economic Growth 8, 267--299.


コンドルセパラドックスの話でもそうだが,我々は他人とは違った自分なりの好みを持っている.好みはきわめて多様であり全員の合意を得ることは困難だ.しかし,夏休みが嫌いな人はほぼ存在しないのではあるまいか.なんで終わってしまったんだろう.悲しい.

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