Saturday, July 13, 2013

国際経済学I, 第13回

講義内容:
  • 特殊要素モデル
    • 貿易が産業間を移動できない人に与える影響
    • 移民受け入れの影響
  • Heckscher-Ohlinモデル
    • 労働の自由移動 → 賃金均等化,は想像しやすい.しかし,たとえ労働が移動できなくても,財が自由移動(自由貿易) → 賃金均等化,は直感に反する結論かもしれない.
    • 世界は価格を通してつながっているのである.
    • ただし定理が成り立つためには極端な仮定が必要である.それゆえ,そのまま現実に当てはめるのはナンセンス.
次週
  • 残り&講義全体のまとめ.

コメントより:
  • 「要素価格均等化に驚き」
    • 経済学における有名な理論的帰結の一つです.がリアリティはさほど感じませんよね.
  • 「自由貿易は労働の自由移動を含意するのか?」(質問の意図はこれでよいですか?)
    • 本講義では「自由貿易」は「(市場A, B間で)財について一物一価が成立する状態」と定義しています.ので,自由貿易は「(市場A, B間で)労働が自由に移動できる」ことや「賃金が均等化する」ことを直接意味しているわけではありません.
    • 「市場間の賃金格差がどうなるか(賃金が均等化するかどうか)」という観点では,財の自由移動(=自由貿易)が労働の自由移動の代わりになる,と解釈することは可能です.
  • 「テスト勉強のコツを教えて」
    • 本講義のテストの場合,レジュメを理解することが最優先です.余力があれば適宜参考文献で挙げているような国際貿易のテキストもご覧ください.
    • 一般には,ポイントとなるロジックを抽出して自分なりに再構成することが大切だと思います.つまり,教わったまま,言われるがままに表面的な暗記をするのではなく,どういう論理的つながりを学んだのかを自分の言葉で説明できるようにすることが必要です.
      • たとえば,本講義の内容を「経済学を知らない人でも理解できるように平たく説明する」ことができるようになれば,深く理解したことになります.
    • 付言するならば,テスト勉強は後回しにしないことが大切です.テストの日に「寝てないわーつらいわー」「勉強してないわーきついわー」とミサワ的スタンスを誇示する事態に陥らないでください.
  • 「そろそろテストなんでがんばる」
    • 中間がうまくいった人もそうでなかった人も悔いの残らぬようにがんばってください.
  • 「後期のゼミは何するの?」
    • テーマ演習は不開講(の予定?)です.

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