Wednesday, May 7, 2014

経済政策I, 第5回, 2014

梅雨ですね.そろそろ学内の混雑も緩和されていくでしょう.

講義内容:
  • RIP Gary Becker
    • インセンティブ,人的資本,といった経済学最重要の概念を使い,お金ばかりではない領域に経済学の版図を広げた知の巨人である.畢竟今日で言うところの「経済学的思考」はベッカーの知的遺産に依るところが大きいのではないか.
      • 人は「合理的」に酒やたばこに依存したり,「合理的」に犯罪を犯したり,「合理的」に自殺したりするかもしれない.梅雨ごときで大学に来なくなるという一見非合理的(?)な学生にも,何らかの理由があるはず.そうした理由を一貫した視点で整理し,いかに人が決断をしているか知ることを現代経済学は大切にしている.
    • 物の見方を変えると,望ましい経済政策の姿も大きく変わる.
    • ベッカーの論文は卒論でも博論でも引用した覚えがある.とても悲しい.
  • 被支配戦略の消去
    • ある種の合理性を導入することで均衡を絞り込む.
  • ゲームのルールを変える
    • ルールを変えるにしても,熟慮と工夫が必要.ゲームの構造を理解しよう.
    • ちょっと表を読めるようになるだけで,とても繊細で難しい議論を楽に理解することが出来るかもしれない.
来週
  • ナッシュ均衡とその応用
  • 遠からずレジュメ3に突入します.
コメントより
  • 「利得表のどこに注目するとよいか」
    • 最適反応という概念を学んだら読むスピードが格段に上がります.これはまた来週.
  • 「ゲーム? GAME?」
    • 発音は米でも英でも/geɪm/かと.
  • 有酸素運動するなら
    • 識名トンネル,漫湖公園,与儀公園,など多数示唆頂きましたありがとうございます.いずれにせよ時間帯を選ぶ必要はありそうですね.

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