講義内容:
Reference:
- 労働市場の分析
- 需給を一致させるようなメカニズムが機能していなければ,失業が顕在化することになる.
- 政府が労働需要を作り出すなど,何かしら対策が必要とされることになる.
- 労働市場についてはレジュメ5でもう少し詳しく触れる.
- 金融市場の分析
- 金融とは,資金が余っている主体(家計)から足りない主体(企業・政府)へと「お金を融通」することである.不毛なギャンブルとは本質的に異なる.
- 我々が銀行に貯金した資金は回り回って企業が投資を行うことに使われることにもなる.
- 複利計算の例.利子は利子を生み,雪だるまのごとく大きくなっていく.
- 今住宅ローンを組むべきだろうか?
- 金額の大きな買い物とは違い,持ち家に対して「投資」をするのだと考えよう.株や国債に投資するのと同じぐらいの真剣さで情報収集することが望まれる.
- 日本では中古住宅の市場があまり発達していない.たまたま隣人が迷惑な輩だった,たまたま失職してローンが返せなくなった,といった状況に陥った場合に,住宅を売却するのはけっこう大変.
- もし購入することが確定しているのであれば,消費税増税(2014年4月に8%, 2015年10月に10%)前に買うのはありかもしれない.
- 金利の動向にも注意する必要がある.長期金利(たとえば日本相互証券)は最近急上昇している.金利がこのまま上がっていけば住宅の資産としての価値は下がってしまうかもしれないし,ローンを組む際に直面する固定金利も現在上昇中かもしれない.
- 金利上昇分以上に物価が上昇していけば実質金利としては下がるわけだが,インフレ率が将来どうなるかは今のところ不透明である.金融政策などのマクロ経済政策の動向が気になるところ.(ZLBを脱出した以降はどうなるんでしょうねホント)
- 固定資産税(現在1.4%)も気になるところ.
- tenure choice(持ち家vs.賃貸)は都市経済学でも長く議論のあるテーマである.入門レベルのミクロ経済学の知見でアクセス可能なものに山崎・浅田(2008)がある.経済学の知識がなくてもわかるものとして,NHKのオイコノミアという番組で取り扱っていた回があるので探して視聴するとよいかもしれない(私がたまたま視聴した唯一の回である).
- レジュメ4の用意をお願いします.
- 経済成長とは何か,convergence,複数均衡,あたりを概観したい.
Reference:
- 山崎福寿・浅田義久 (2008) 『都市経済学』日本評論社.
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