Sunday, June 30, 2013

13年5月一般職業紹介状況

先月の記事: 13年4月一般職業紹介状況

 先月同様今月も労働市場は改善中.ここ1,2年のトレンドとして,沖縄では
  • 求人数は増加,
  • 求職数は減少,
という流れが明らかである.完全失業率もAbenomics以前から低下傾向にある(cf. 前回ポスト).ただこうした労働市場の改善が消費や生産に結びついているかどうかはよくわからない.

 先月のエントリではBeveridge curveをプロットしたものの,明確な右下がりの関係は検出できなかった.観測期間が短い(2011年1月以降)だけのような予感がしていたので,2009年1月までデータを伸ばしてみた(2008年以前は就職件数のデータがすぐ手に入りそうにないので断念)


沖縄のBeveridge curve, 2009/01--2013/05. 出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況」, 沖縄県「労働力調査」

 たしかに,データを伸ばすと,単回帰で1%有意の関係が出てきた:

 
Coefficients:
            Estimate Std. Error t value Pr(>|t|)    
(Intercept)  10.5005     0.6162   17.04  < 2e-16 ***
v            -1.1323     0.3111   -3.64 0.000636 ***
---
Residual standard error: 0.8257 on 51 degrees of freedom
Multiple R-squared:  0.2062, Adjusted R-squared:  0.1907 
F-statistic: 13.25 on 1 and 51 DF,  p-value: 0.0006363
(単にトレンドが効いているだけかもしれない…)

 ついでに,2012年以前(黒丸)と以後(青白丸)で分けてプロットしてみた:
沖縄のBeveridge curves, 2009--2011がオレンジ, 2012/01--2013/05が緑.

2012年頃からUV曲線は内側にシフト&フラット化しているように見えなくもない.構造変化の兆し?

No comments:

Post a Comment