講義内容:
コメントより:
他:
- 国際マクロの数字を概観
- モノの流れとカネの流れは表裏一体.詳しくはレジュメ3で.
- お金が外に出ていく,といっても,タダで出て行っているわけじゃない.
- お金の動きを理解するためには,金利の動きに注意する必要がある.
- 金利の低いところで借りて高いところで運用すると,儲かるかもしれない.
- が,こうした動きがあると,為替も動く.また,為替が動くと国際金融の流れも変わる.
- 国際マクロの課題
- 金融もグローバル化が進んでいる.特に戦後はそのスピードが著しい.
- ホーム・バイアスはあるが,少しずつ解消されつつある.
- ところがこうしたグローバル化はメリットばかりではない.グローバルにお金が動いているからこそ起こるような金融危機も経験してきた.
- 国際マクロ・国際金融という学問分野にとって,こうした非常事態を理解し,対処し,予防することは重要な責務である.
- フローとストック
- フローは,時間の流れの中で起こったもの.
- ストックは,それまでの積み重ね.
- マクロを理解するには,フロー・ストック両方の視線が必要.とりあえずはこの区別ができるようになろう.
- レジュメ3も用意しておいてください.
- SNAの仕組み
コメントより:
- 本ブログでは,ありがたくも出席カードにいただいたコメントに対して,すべてではありませんが返答をします.コメントによっては講義中にも取り上げることもあります.ご了承ください.
- 「フローやストックの例がわかりやすかった」
- ありがとうございます.
- フローとストックの区別は,時間的な視野を持ってマクロ経済を見つめる第一歩になります.
- 「日本は景気回復してるけど,借金は返せるの?」
- 日本国全体で見た場合,日本は外国に借金しているどころか外国にお金を貸しています(レジュメ1の図17).貸した分の利払いを外国からもりもり回収している状態です.
- 一方,日本国「政府」はご存じの通り借金しています.
- ご指摘のように,景気が回復したりインフレになったりすると,税収が増え,政府の借金を返す能力がアップします.かといってそれだけで安心できるようにはならないでしょう.
- 財政赤字の議論は経済政策IIという講義でもう少し丁寧に概観する予定です.
- 詳細は財政学の教科書にあたってください.最近では,『経済セミナー』という雑誌の最新号で,政府債務特集が組まれています.図書館にもあるので手にとってはいかがでしょうか.(完全に理解するのは難しいですが,そもそも経済学者の間でも論争の多い難しいテーマでもあります)
- 「金融のグローバル化 → リスクはあるがリターンもありそうですごい」
- 世界的に有名な投資家ウォーレン・バフェットなどは,グローバル化の波に乗って巨万の富を築き上げています.
- お金の動きはダイナミックで面白いですね.
他:
- 今年のノーベル賞は金融のボス3人が獲得しました.特にFamaのアイディアは私の思考回路に大きく影響しています.
- 受賞を逃したあまたの研究者にも敬意を!
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