Wednesday, October 2, 2013

経済政策II, 第1回

例によって,本blogでは講義内容のおさらい,補足,アナウンスなどを行う.RSSなどを活用して,適宜チェックしてほしい.とはいえblogまでチェックしないと単位が取れないということはないので,いちいち見ていなくても問題はない.講義ではしゃべり足りないところも多いので,ブログを書いてちょっとしたストレス解消をしている次第である.

本講義に関するエントリーにはmacropolicylectureというタグをつけておく.必要に応じて活用していただければ幸いである.

講義内容:
  •  講義概要
    • ディープな勉強をする機会を提供する
      • 単位がほしいだけなら履修取消をお勧めする
      • 時間をかけて取り組む価値あるレジュメを提供する
    • 救済措置なし 
      • 「卒業がかかってるんですー」などと来ても取り合わない.
      • 疾病や傷害など,特別な事情があれば遠慮なく申し出てほしい.
    • オフィスアワーは金曜1限
      • 気軽に利用してほしい.
      • ただし,私に限らず大学教員は見た目ほどヒマではないので,配慮するように.
    • 勉強の仕方
      • まずはレジュメを熟読することから.自分の言葉で説明できるよう咀嚼すること.
    • レジュメの準備
      • 3回目以降のレジュメは各自プリントアウトなりなんなりして用意するように.私が印刷するのは本日配布した分のみ.
      • パスワードを聞き逃した人は私か誰かに聞くように.パスワードはネット上(LINE含む)で公にしないように.
  • マクロ経済政策を学ぶとは
    • なかなか役に立たない.けど面白いよ!
    • 経済を俯瞰するような視点を持とう.身近な問題ばかりではないからこそ,学習する中で新鮮な発見があるかもしれない.
    • カルトじゃないので,様々な意見がありえる.それらがオープンかつ理性的に議論していること自体が大事.
    • 「有識者」や「エコノミスト」や「経済学者」に踊らされるな! 知的な誠実さを忘れるな! 
  • 「三本の矢」
    • 歴史に残る壮大な実験が進行中.
    • オーソドックスなマクロ政策を理解するのが先決.私の持論などは語らない(専門じゃないし).
  • 財政赤字
    • "シャットダウン"のような茶番劇真っ最中の国もある.お金がないと政府は動けない.
    • 政府の借金は我々個人の借金とは性質が異なる.ある程度丁寧に勉強する必要がある.
    • 財政赤字がヤバくなって機能不全に陥った国では,若者を中心に仕事がなくなったり重税にあえいだりするかもしれない.
  • 成長戦略
    • 新たなアイディアを生み出していく力が大事.それを支える経済制度 (institutions) も大事.
    • 政策として何ができるか,経済成長のメカニズムを理解した上で考えていこう. 

次週:
  • レジュメ2も用意してください.
    • 数学のおさらい
    • SNAの理解

 参考文献補足:
  • マクロの(分厚い)教科書をじっくり時間をかけて読むとよい.

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