Friday, May 29, 2015

国際経済学I,第7回, 2015

投稿して1年強放置されている論文の行く末が気になる季節になってきた. 天気も悪く,少し気が滅入る.

講義内容
  • 余剰の読み取り方
    • さしあたり,どこの面積になるのかを押さえよう.
  • 小国開放経済モデルの設定
    • 貿易がスタートすると,生産や消費のパターンも変化する.その帰結を分析する技を身につけていく.
    • 小国はプライス・テイカーに似ている.外国の価格は所与としているのである.

コメントより
  • 「満足度を図で表せるということで,市場の動きを目で見てわかると思った」 
    • 余剰という概念は,市場の動きそのものというよりはその規範的な帰結です.
    • グラフを使って考える御利益は次週以降に明らかになる予定です.
  • 「余剰の図形は覚えやすかった」 
    • 覚えてくださいね.
  • 「閉鎖貿易って?」
    • 書き間違えましたか? 閉鎖経済です.
  • 「閉鎖経済は国としてのメリットはあるのか?」
    • 来週以降,貿易がもたらすメリットを学びます.貿易にメリットがあれば,貿易をしないことにはデメリットがあるとも言えます.
  • 「輸入の場合国内生産者が苦しむが,輸出の場合は逆のことが起こる.国内で希少になり値上がりして消費者が苦しむ.」
    • すばらしい洞察で,これから学ぶモデルではまったくその通りです.
  • 「国内生産者が負けないよう関税をかけたりするだろうから,国際価格のまま売られることは考えにくい.そうなると国内生産者がいなくなってしまうかも.ブランド化して差別化を図って売ることもできると思うが…」
    • 関税の分析はレジュメ2の後半でやります.
    • 価格競争に陥らないように差別化するのは大切ですね.ただ,ここではまったく差別化のされていない同質な財のみを分析します.
      • なお,オーソドックスな枠組みだと,差別化の有無それ自体はさほど結論に影響しません.
  • 「自由貿易の有無など,特別で複雑な状況が生じたらいっそう貿易が困難になる」
    • 貿易について分析することは困難になるかもしれません.
  • 「小国の仮定が面白かった.大国が何かすると変わってくるのは面白い」
    • 小国のケースを分析する場合でも,もし大国にしたらどうなりそうか,ということまで想像を巡らせるといいですね.
  • 「いろいろ貿易のことがわかってためになった」 
    • モデルを使って改めて理解する,という作業がこの講義のハイライトのひとつになります.
  • 「復習してテストがんばりたい」「テストが不安です」
    • 健闘を祈ります.
  • 「唐突なタメ口にビックリした」
    • 記憶にねーな.

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