ここ最近はブログにうつつを抜かしているどころではありませんでした.たとえば
講義内容
コメントより
- 2015年のRyukyu Economics Workshopを盛況の内に終えることができました.ご参加くださったみなさままことにありがとうございました.
- 『沖縄の業界地図』が琉球新報に取り上げられました.ありがとうございました.想像以上に売れているようです.
- メインのPCを交換しました.サクサク動くようになった代わりに,エクスプローラーがクラッシュしまくるようになりました.Windowsもうやだ.
- 台風で非常勤先の講義が休講になりました.台風で自分の講義が休講になるのは初めての経験かも.
- 歳をとりました.Avinash Dixitが「いつも23歳のつもりで取り組んできた」とおっしゃていたので私も永遠の23歳を標榜し続けますが.
講義内容
- 関数,一次方程式
- 経済学でよく使われる前提知識を確認した.本講義では傾きや計算問題は特に出てこない予定だが,知っておくと本講義よりも一歩進んだ世界にアクセスしやすくなる.
- 市場の概要
- 売り買いという,市場で行われる基本的な取引行動とその帰結を分析する技を速習する.
コメントより
- 「傾きって何?」
- 角度のことだと思っても構いません.傾きは,直線と横軸との角度を表しています.
- 直角三角形をご覧下さい.結論を先取りすると,三角形左上にある右上がりの辺の傾きは,$a$と書かれている部分になります.数学的には,$a = Y \div X$という関係を満たす$a$のことです.
- この三角形は右下で直角になっています.まずは右下の直角部分を挟んでいる2つの辺に注目しましょう.横の長さが$X$,縦の長さが$Y$となっています.
- 次に,直角ではない,残された右上がりの辺に注目します.この辺(斜辺と呼びます)と,下のほうにある長さ$X$の辺の間の角度は直角ではなく,$a$と書かれています.
- この$a$が,(右上がりになっている辺のX軸方向に対する)傾きと呼ばれます.傾きは$X$と$Y$の比率を表します.具体的には,$a = Y \div X$,となります.
- 2本の直線が交わっているとき,直線の向きがどれだけお揃いなのかを測るものが角度です.たとえば下のように,黒線と青線が交わっているとき,この2直線がなす角度を$a$や$b$で表します.ここでは$a$のほうが$b$よりも小さくなっており,見た目的には鋭く尖った感じがします.左側のほうが右側に比べ,黒線と青線が似たような方向を向いています.左側のほうは右側と比べて「傾きが小さい」といいます.
- ついでに,平行な二つの直線があって,それらを通る直線を引いたときにできる角度はまったく同じものになります.
- 「傾きと切片以外にヒントはないの?」
- 傾きと切片がわかれば他のヒントは必要ありません.傾きと切片の情報だけで十分なのです.
- 傾きがわからなくても,直線がどこを通るのかについての情報が2つあれば,直線を書くことができます.直線が通る場所2カ所の座標がわかれば,傾きも自動的に計算できるからです.
- 「グラフ自体に数字はないの?」
- 座標軸を書かなくてよいのか? という趣旨の質問でしょうか.定規を使って目盛りを一つ一つ書いていってももちろん構いません.しかし誤解がない場合は省略されることがあります.講義中黒板に逐一目盛りを書き込む時間はありません.
- $a$や$b$のように定数を記号で表すことにあまり馴染みがない場合,$a=1$や$b=2$などと,適当な数字を当てはめて考えてもよいでしょう.
- 「一次方程式はあんまりやりたくないと思ったけど,やり方が分かったのでよかった」
- 時間と練習は必要ですが,理解できるといいですね.
- 「コツを掴めば簡単」「いい復習になった」
- それはよかったです.
- 「中学校では「なぜ,数学をやるのか」と思っていた.でも経済学に役立つと考えると面白いかも」
- 数学は経済学以外でも役立つ重要な学問だと思います.
- 料理や洗濯をするときでさえ一次方程式的な思考は自然と使っているような気はします.道具は使いようです.
- 「一次関数でだいたいの価格が分かるってすごいね」
- おうよ.
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