Friday, May 9, 2014

国際経済学I, 第4回, 2014

講義内容
  • ミクロのモデル
    • 地図よろしく,リアリティがない分析だからと行って意味がないわけではない.初めのうちは違和感があるかもしれないが,しばらく我慢してほしい.
  • 需要
    • 目下のところ資格試験などで使う必要がない人でも,需要と供給の考え方は押さえておこう.
    • 「他の条件は一定」については昨年もblogで言及している.
次週:
  • 供給と均衡の話,またその応用例
  • レジュメ2はおそらく再来週以降に使用します
コメントより:
  • 「需要がゼロになることはあるの?」
    • 理論的にも現実的にもありますね.たとえば彼女がまったくできない人のじゅようは…
  • 「価格が下がると需要だけが増えて,利益がなくなるの?」
    • 来週または再来週に出てくる「生産者余剰」という概念が,企業の利益(利潤)に相当します.
    • 均衡価格がどう変化したら生産者余剰がどう変化するか,という点に着目しながら考えるとよいでしょう.需要側の変化だけを見ていても,企業の利益がどう変わるかは一概に言えません.
  • 「右に動くときは,いい感じの時? 左に動くときは逆?」
    • 感覚的にはそうですね.
    • ただし,よい・悪いは文脈次第です.たとえば,違法なドラッグへの依存→ドラッグ需要増,という状況をよい変化とは通常言いませんよね.
  • 「いちばとしじょうの違いは? 財・金・サービスの違い?」
    • 「いちば」と訓むときは,公設市場のように,特定の物理的な空間が想定されていることが多いように思います.「しじょう」は具体的な場所というよりも,抽象的な概念を指します.
  • 「好みって?」
    • 人それぞれ,大切なものやそうでないものがありますよね.ある人は阪神より巨人が好き,ある人は逆,またある人は野球よりサッカーが好き,という具合です.好き・嫌いな理由はいろいろあるでしょう.
  • 「経済学の順序がわかりません」
    • 学ぶ順序のことであれば,まずはどれでもよいので教科書を通読してはいかがでしょうか.(半順序やらのことではありませんよね?)
    • 学問は多少遠回りをしてもよいと思います.
  • 「まじでわかりやすい,講義の手伝いをさせてくれ」
    • ありがたいお言葉です.必要に応じて要請させてください.
  • 「プライス・テイカーがすごく頭に入った」「プライス・テイカーってどこかで聞いた」「値札通り売り買いすることにこういう言葉があったとは」
    • ミクロ経済学の中でも重要な仮定です.もちろん現実には仮定が成り立たないときもあります.
  • 「講義が終わるまでにグラフをマスターしたい」「苦手だけどある程度読み取り方がわかった」「慣れていないのでグラフが作りにくい」「グラフの読解楽しい」「1年生のおさらいができた」「何回もやっていくうちに分かるようになった」
    • 経済学を消化するにはどうしても時間がかかります.時間をかけてゆっくり理解していただければ幸いです.
      • すでにバッチリ分かってます,という方はしばらく我慢して下さい.
    • グラフは考えるための便利で心強い道具です.社会に出る前に身につけておきましょう.
  • 「経済政策では表を,この講義ではグラフをたくさん使いますね」
    • そうですね,どちらも大切なテクニックです.
  • 「グラフも会話も慣れですよね」
    • 経験が助けになるのは確かですね.
  • 「需要は奥が深い」 「需要曲線は万能だ」
    • グラフの見た目は味気ないですが,応用可能性はとても豊かですね.鋭いですね.
  • 「テスト前に対策ってある?」
    • 昨年度後期講義では,練習問題を作成し配布していました.今年もまた作成するかどうかは未定です.(作問は嫌いなのであまり乗り気ではありません.)

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