Wednesday, May 14, 2014

経済政策I, 第6回, 2014

講義内容
  • ナッシュ均衡
    • 自分だけ逸脱するインセンティブがないような戦略のペア.
    • 「ナッシュ均衡」ならば「被支配戦略を消していって残るもの」に含まれるが,逆はそうとは限らない.
    • 均衡は一意とは限らない.
  • 公共財
    • 非競合 + 非排除,という定義に基いて考えることが大切.
来週
  • スポーツ大会のため休講です.
  • そろそろレジュメ3の用意をお願いします.ダウンロード・印刷などできない場合他の受講生または私に聞いてください.

コメントより
  • 「試験の形式は?穴埋め?論文?」
    • 未定です.簡単な論述を要求する可能性はあります.
  • 「試験範囲は?」
    • 試験前(6月4日)までにカバーしたところまでです.
  • 「わかりやすかった」
    • ありがとうございます.
  • 「他の講義と似てる」
    • 担当教員間での協調の失敗ですかね…
  • 「あらかじめ相談したらいいんじゃん(男女の争いゲームに関して)」
    • いい忘れましたが,あらかじめ相談できない,という設定です.
    • 仮に相談したとしてもどこに決まるかは自明ではありません.
  • 「Windows派です」
    • Win, Mac, Linuxの各ユーザーがお互いをどう見ているか,というネタ画像がありまして.
  • 「先んじたところが勝つのでがんばってほしい」
    • ご賢察の通り,先手有利のゲームです.
    • 他の商売でも参考に出来るはずです.前回紹介したベッカーもそういうメカニズムを活かした論文を書いています.(Becker 1991)
      • 問い「なぜ混雑しているレストランは値上げしないのか?」
      • 答え「客が集まっている店で食べたい → 消費者は客が集まっている店では高い価格を支払ってもよいと考えている → 客が行列をなしている状態で可能な限り高い価格を取るのが最も儲かる・それ以上値上げしちゃうとかえって誰も寄り付かなくなっちゃう (i.e., すでに十分値上げしきっている!)」

参考文献:
  • G. S. Becker (1991) A Note on Restaurant Pricing and Other Examples of Social Influences on Price. Journal of Political Economy, 99, 1109--1116.

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