中間試験お疲れさまでした.以下,結果の概要と,間違いの多かった設問について簡単な解説を行います.
試験の主な狙い:
講義後半について:
参考文献:
試験の主な狙い:
- 基礎知識の理解を確認する
- 学んだ知識を活かして,身近な経済問題を考える
- 試験勉強を通じて,知識を定着させる
- 受験者数33.
- 平均78.9, 中央値81, 標準偏差16.0.
- 得点分布は次の通り. 経済政策IIよりはややばらけたが,おおむね似通った難易度である.
- A以上が17人, 不可が4人.
- むろん,特別な理由なく試験を受けそびれた人(上のサンプルには含めていない)は不可である.
- 追試などの救済措置は行わない.期末試験で挽回しよう.
- 経済政策IIの中間と同様,1回休むと4点弱下がる傾向が見られる.(欠落変数注意)
- 前期よりも成績がよい理由は,(1) 練習問題を用意した, (2) 受講者の淘汰が進んだ, (3) 講義内容の違い, (4) 試験問題の易化, だろうか.
- 練習問題を解くという習慣がない人が多い気がするので,作問にかかる労力に見合った学習効果が得られたかはやや疑問.
- 「前期講義を受講していたかどうかダミー」が効かないので, セレクションの効果はたかがしれているかもしれない.
- 後期の講義では,割り算以上に複雑な数学は今のところ使っていない(はず).教える側としては非常にやりにくい(anecdotalな話は面白いけどそれだけでは学問にならない)ものの,経済学の学習にコミットしていない学生にとってはちょうどよいのかもしれない.
- 講義内容がまだまだ薄いので,論理的に推論を積み重ねるタイプの問題が出題しづらい.脳をフル稼働させる機会をもっと提供したい.
- マクロでの研究・教育経験不足も無視できない.こればっかりは…
講義後半について:
- 残すところ講義5回 + 期末テスト1回.
- 次回レジュメでは購買力平価,金利平価,といった為替の基礎理論を学ぶ.
- 次々回レジュメでは,為替とマクロ経済の関連について概観する.パススルー,Jカーブ,トリレンマ,あたりの話をする予定.これまでに学んだ知識がすべてつながってくるという奇跡のフィナーレになるはず!?
参考文献:
- Fumio Hayashi (1986) Why is Japan's Saving Rate So Apparently High? NBER Macroeconomic Annual 1986, vol.1, pp.147-234.
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