沖縄県の家計調査が更新された(2013年3月分).家調は(1)小サンプル(n=299世帯), (2)真面目に回答する誘因に乏しい(めんどくさい), (3)SNAと概念が異なる, といった短所があるが,参考までに眺めてみる.
消費支出の推移を見た.実質のほうはCPI総合でデフレートした.
成長率(前年同期比)で見ると次の通り.
今日公表された3月分の消費支出は,前年同期比では4%ほど下がっているようだ.とりわけ家具などの耐久消費財への支出が削られている.利子率が上がってると…
実質消費支出のautocorrelation functionを見てみよう.
もちろんランダム・ウォークには見えない.
対数を取って季調ARIMAを走らせてみた.(ARIMA(1,1,2)(1,0,1)[12]で)
係数の95%信頼区間は次の通り.なんだかいまいち.
ついでに1年分の予測をぶん回すと次の通り.
最後に.ここまでの時系列での概観とは別に,沖縄と日本について,消費の比と物価の比を比べてみた.(Backus and Smithのような完備市場のモデルを想定.)
無相関に…
Reference:
消費支出の推移を見た.実質のほうはCPI総合でデフレートした.
2人以上世帯の名目消費支出(黒), 実質消費支出(青). 出典: 沖縄県「家計調査」, 「消費者物価指数」. |
実質消費支出の成長率. |
実質消費支出のautocorrelation functionを見てみよう.
もちろんランダム・ウォークには見えない.
対数を取って季調ARIMAを走らせてみた.(ARIMA(1,1,2)(1,0,1)[12]で)
係数の95%信頼区間は次の通り.なんだかいまいち.
ar1 ma1 ma2 sar1 sma1 2.5 % -1.1570016 -0.3268198 -0.8440349 0.8901117 -1.258272 97.5 % -0.2276799 0.5308698 -0.3469504 1.0739710 -0.403217
ついでに1年分の予測をぶん回すと次の通り.
最後に.ここまでの時系列での概観とは別に,沖縄と日本について,消費の比と物価の比を比べてみた.(Backus and Smithのような完備市場のモデルを想定.)
消費支出の比の対数の差分と,CPI総合の比の対数の差分(前年同期差). 出典: 総務省「家計調査」「消費者物価指数」. |
Reference:
- David K. Backus and Gregor W. Smith (1993) Consumption and real exchange rates in dynamic economies with non-traded goods, Journal of International Economics 35, 297-316.[link]
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