引き続きとりとめもなくデータを眺める.時間のかかる計算をやっていて少し手持ち無沙汰なので.
沖縄はついに警戒レベル4に移行した.7月の第二波が来たばかりのときと,直近では,検査の方策が異なっていることもあり,「新規感染者数」の内訳に変化が見られる.
7月は「夜の町」らしく20代女性の感染者が目立っていたが,8月に入ってから(下の図1の一番上)はそうした極端な傾向が見られなくなった(とはいえ第一波に比べると若年層に多いように見えるが).
図1: 沖縄の新規感染者の年齢構成.男女別.8/14までのデータ. |
いくつかの小学校で感染があり,10代未満の検査・陽性も増えているようである.
直近では,先月と異なり,中部・北部・離島にも広がっているとのことだ.そこで,都市雇用圏に似た地域区分で区切って,感染者数の地理的分布の時系列変化を見た.
図2: 沖縄の新規感染者数の地理的内訳.8/14までのデータ. |
なお,宜野湾は中部保健所管内だと思われるがここでは那覇都市圏(那覇浦添都市圏)に入れた.中城も那覇都市圏だが,「中部保健所管内」に含まれており,ここでは沖縄都市圏に含まれていると思われる.otherwise (図右端の薄緑) は他府県や調査確認中.ここでの離島 (islands) は宮古・八重山のこと.久米島や慶良間などは南部保健所管内なので那覇都市圏に,伊江島などは北部にカウントしている.
図にしてみると,7月と8月で微妙な変化が見て取れる.
- 依然として感染の中心は那覇を中心とした南部エリアである (3/4程度).このエリアには沖縄の人口の約6割が住んでいるので,那覇界隈は人口比以上に感染が広がっていることがわかる.
- 中部(オレンジ色)は第一波に比べるとまだ割合としては少ない方である (15%程度).7月頃は米軍経由の感染拡大が懸念されていたが,中部で脅威的な広がりを見せているわけではない.
- 8月以降は宮古・八重山(左の青緑)や北部 (ピンク) にも広まっていることがわかる.
- 7→8月で減ったのは,その他 (右端の薄緑) である.
月初Rtが高いと指摘したが,現在東洋経済のダッシュボードによると1.24 (8月13日時点) と,落ち着きを見せている (1以上なのだけど).まぁ足下の数字で一喜一憂するべきではないのだろうが.
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