Wednesday, July 29, 2015

経済政策I, 第14回, 2015

試験おつかれさまでした.

今回仕掛けたボーナスゲームは,残念ながら81人受験した中で,高得点にチェックをつけた人が回答者の20%を上回る30人いました.したがって,全員のボーナス点はゼロです.残念!これぞ共有地の悲劇.
(普通の囚人のジレンマゲームと少し違い,成績が十分よくてボーナスなしでもSの可能性が高い人は,低得点にチェックしてもよいと思いました. )


とはいえ,ボーナスなしでも平均点は十分高く,ちゃんと勉強すれば難しくないと思います.60点未満の人はそれなりの理由があるのでは.
  • 平均75.1, 中央値76.5, 標準偏差16.4. 満点は6名いた.

ボーナスゲームで高得点にチェックをつけた人がどういう人なのか,簡単なlogitとprobitを回してみた.結果,
  1. GPAが低い人は高得点を選びやすい,
  2. 欠席が少ない人は高得点を選びやすい,
  3. 期末自体のスコアや性別ダミーは無関係,
ということがわかった(一連の診断は行っていない.観察できない個人特性も無視.).
GPAが低い人ほど平均的にはフリーライダーになりやすいというのはなんとなく直感的である.しかし出席数が多い人ほど非協力的な戦略を選びやすいのはなぜかよくわからない(なお,出席数は期末のスコアにも有意に効かない).

ともあれ,約6割の人が協力的な戦略を選んだことに驚き.本学の学生は実に牧歌的だという印象を受けた.次年度は初回講義で同じことをやり,比較群を作ってはどうかなぁ.

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