Wednesday, July 15, 2015

経済政策I, 第12回, 2015

おそらく8.5章あたりは時間の都合上講義ではカバーしきれないかもしれません.試験には講義でやったところまでを出題します.
8.5章では,O'Donoghue-Rabin式のセルフ・コントロール問題を取り扱っています.たとえ試験と関係なくても,レジュメ中に挙げた参考文献,特にムッライナタンやカーネマンなどを読むとよいでしょう.

講義内容
  • 展開形ゲームの見方
    • ゲームの木からストーリーを読み取れるようにしよう.
  • 後ろ向き帰納法
    • タイミング的に最後のゲームから解いていく.
    • 脅し文句がハッタリか本気かどうかは,インセンティブに注目して見抜くべし.

コメントより
  • 「最後の問題もう一度説明して」「さいごいみわからん」「均衡を出すまでは難しい」
    • 来週も似たゲームをやります.もう一度自分でも考えてみてください.
    • 最後の例のように具体的なストーリーが特にない場合でも,ゲームの木の構造から機械的に均衡を特定できるように,解く方法論を身につけてください.
  • 「後ろ向き帰納法を習っていて,楽しいというかワクワクした.どういうときに使えるか考えるのが楽しく感じる」
    • わくわくする講義でなによりです.たとえば詰め将棋で使えそうですね.
  • 「中学数学でやった樹形図に似ている」 
    • そうそう,樹形図です.
  • 「強盗がお金を取るにはどうすれば? 刺す方が利得が高くなるケースならそうなりそうだが.」
    • 拒否されたら必ず刺すとあらかじめコミットするとよい,というのが次週のポイントです.ただ,ご推察の通り,難しい問題になります.
  • 「間違った先読みをしていた.相手の立場になってみればナッシュ均衡が探せる」
    • 相手のインセンティブも考えるクセをつけましょう.
    • 現実には刺してくるタイプの人もいますので,ケース・バイ・ケースでちゃんと対処してくださいね.
  • 「シグナリングの解釈を少し誤解していた.ありがとうございます」
    • いえいえ.

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