講義内容
コメントより
- 購買力平価続き
- 一物一価が成り立つような為替レートが,購買力平価レート.
- 現実の為替レートは,購買力平価レートから乖離することも珍しくない.
- 金利裁定の考え方
- どちらで買っても同じ値段,というのが購買力平価なら,どちらに投資しても同じ収益,が金利平価.
- 外国に投資するときは為替変動リスクがあるので,それも考慮した上で投資を行う.
- フォーワード取引を使えば変動リスク自体は消せるので,直先スプレッドに注目することになる(カバー付き金利平価).
- 26日は通常通り講義を行う.金利平価を学んだ後,レジュメ6でこれまでの総決算をする.レジュメ6はすでにアップロード済み.
- 1月16日はセンター試験準備のため休講.
コメントより
- 「投資家は細かく金利を見ていてすごい」
- 業界では「ベーシス・ポイント」という単位がよく用いられます.パーセントが0.01であるのと似て,ベーシス・ポイントは0.01%,つまり0.0001を表します.何兆円ものお金が動く世界では,このぐらい細かく見てなんぼなのでしょう.
- 「検定の講座を開いてください」
- 研究時間をいかに確保するかに日々苦心しているところですので,実現可能性は低いです.挑戦したい検定と熱意があれば相談には乗りますよ.
- 「結局裁定取引はできないんかい!」
- コンピュータープログラムを使って自動的に取引をすることができる現代において,わかりやすい裁定取引の機会は1秒以内に消滅するかと思います.
- わかりにくい裁定取引のチャンスを見つけることができれば一人前の投資家でしょう.実際にはある程度のリスクは引き受けねばリターンは得られないわけですが.
- 「ビッグマックの例はわかりやすかった」
- 実際のビッグマック指数はこちらで確認できます(英文).
- 市場が地理的に分断されているようにも見えて興味深いですね.
- 「金利平価難しい」「説明が早い」「もう一度説明を」
- 説明不足感がありましたので,来週再びやります.
- そもそも金利って何,という方はネットを検索するなどして勉強してください.
- (中高生でも金利という概念を理解していない人のほうが多いらしい.社会に出る前に,金融リテラシーのrule of thumbを身につけたほうがよいと思う.)
- 「金利裁定で出てきた表がよくわからなかった」
- もし金利差があれば,裁定取引をするチャンスが生じます.表は,その具体的なやり方を示しています.
- 購買力平価のところでやった,安いところで購入して高いところに輸出すると楽して儲かりそう,という議論と対応しています.
- 金利が安い方でお金を借りて,それをそっくりそのまま金利が高い方に貸す(たとえば貯金する)と儲かりそう,ということです.表記が若干奇妙かもしれませんが察してください.
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