Wednesday, December 17, 2014

国際経済学II, 第11回, 2014

ゼミナール大会お疲れさまでした.私のゼミは,skill-biased technological changeの実証,および輸出のextensive marginの事例研究,の二本立てで報告しました.勉強しました,ではなく研究しました,という数少ない報告だったのではないでしょうか.どちらも沖縄経済に対して重要な含意を持つ研究になったと思います.

講義内容
  • 購買力平価
    • $e = P / P^*$, で為替レートの理論値が計算できる.
    • これは貿易による裁定取引がこれ以上できない,という条件に相当する.

コメントより
  • 「最近インベスターZという本を読んだが,講義で習った言葉が出てくるのでとてもためになっている」
    • 私は未読ですが,お役に立てて光栄です.
  • 「以前実験するといっていたけどやるの?」
    • 忘れていました.準備が間に合いそうにないので次週はやりません.
  • 「テストで携帯の計算機使ってもよいか?」
    • カンニングと見分けが付かないため,携帯電話の使用は認めません.もし計算問題を出すとしても,2や5や10など,電卓がなくても計算しやすい数字に限定します.
  • 「購買力平価がわかった」「購買力平価の説明がわかりやすかった」「購買力平価は難しかった」「計算は苦手ではないんだけど難しかった」「例がほしい」
    • 購買力平価は深く考えるとけっこう難しい理論だなと感じています.

先月に引き続き,ロシアが揺れている.今後の政策対応やそれを織り込んだ投機,および波及効果が気になるところ.国際金融の講義まっただ中にこういった危機的局面が発生するとは.
ルーブル/円(左軸)と短期金利(右軸)の推移.出典: Oanda.com, Central Bank of Russia.

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