教えるためにモダンな国際マクロを少しずつ独習しているが,様々なエージェントのBSが為替リスクにさらされているという事実をちゃんと考えることが大切なのだと感じる.
講義内容
講義内容
- 金利平価(カバー無し)
- 金利差を利用して裁定取引できないように為替レートの動きが決まる.
- 現実には裁定取引をするにはリスクが伴うし,そのリスクを許容できる能力にも限りがある.金利平価が厳密に成り立つわけではない.
コメントより
- 「$i^*$が上がったときなぜ左辺の$i$も高くなるのかわからなかった」
- いえ,左辺$i$ (と$e'$) は動かないものとして考えてください.左辺を動かさずに等号を成り立たせるためには,右辺も変化しない必要があります.$1+i^*$が上がったときに同じ割合で$e$が上がれば右辺はトータルでみて変化せずに済みますね.
- 「外国で運用する場合,金利だけでなく為替についても考える必要がある」
- 某同僚氏は為替リスクをヘッジせず外貨建て預金を持っていて大変なことになっていたそうです…
- 「計算方法はわかったが少し難しかった.外国と裁定取引することが難しいこともわかった」
- 難しいことをしなければ儲けることは難しいと思います.
- 「計算は難しいがなんとなくメカニズムはわかった気がする」
- 数式を頭に丸暗記するより,メカニズムを理解することのほうが大切です.
- 「難しかったけどちゃんと理解できたのでよかった」「理解できた」
- よかったです.
- 「先生はどんな会社の株を持っているの?」
- ラーメンのスープと同じく投資戦略はヒミツにするのがお約束ですが,特定の企業に執着しないようにはしています.
- アカデミックな定石を知るには,バートン・マルキール (2011) 『ウォール街のランダム・ウォーカー (10th)』日本経済新聞出版社,が読みやすくておすすめです.
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