週末は学祭ですね. お祭りで楽しむのもよいですが,後述するように,読書の秋になるといいですね.
講義内容
コメントより
講義内容
- SNAの続き
- 名目成長率は,実質成長率とインフレ率に分けて(近似的に)考えることができる.名目/物価=実質,と分数で覚えるのと合わせて覚えておくと便利です.
- 一人当たり,は要するに割り勘.
- 需要と供給
- もっと詳しく知りたいときはミクロの教科書を読んでください.図書館にたくさんあります.
コメントより
- 「サービス業だったら生産はできても支出は難しくないか?あと,企業が生産した分のお金はどうなるの?」
- ここでの「支出」は,誰かがそのサービスに対して支出している,という意味です.難しいも何も,生産していればそれと同時に誰かが支出しています.
- ここでサービスを支出しているのは,サービス業者自身とは限りません.国内の誰かが支出しています(輸出の場合は国外の誰かになりますが).
- 「生産した分のお金」が何を指すのかよくわかりません.所得面の議論を思い出すと,付加価値は誰かの所得に帰属します.
- 「GDPデフレーターや労働生産性は実態を把握する重要な要素であると感じた」
- 特に労働生産性を高めるにはどうすればよいかは深く考える必要があると思います.
- 「4年生ですが来年の講義で統計学が学べたらいいと思っています」「たしかに同じことをやっている感じ.統計学やりましょう(笑)」「来年の講義を増やしてほしい!経済政策をさらに深めた講義はすごく面白そう」「確かに入門が多めで同じことを習う機会が多い」「地域経済学は面白そう.そのような応用もあったら勉強も楽しくなると思う」
- 様々なご意見ありがとうございます.発展的な内容にも関心を持っていただきうれしいです.検討します.
- 計量経済学に相当する科目があるといいとは思いますが,数学を迂回するとなると何がどこまで教えられるのかなかなか見当が付かないですねぇ.
- 「やったことあるような内容でつまらなかった感じ.もっと実用的なのをしてほしい」 「実務的な内容がかなり盛り込まれた講義があれば面白いと思う」
- 私は実務家ではありませんので,現場の知識を教えることはできません.政治の世界とも縁がないし関わり合いたくもないので,今後ともそういう話は無理です.フィールド実験の結果などはかいつまんで説明できそうですが…
- 「本を読む習慣をつけたい.先生はどう習慣づけたのか?どの時間を使って読む工夫をしているのか?」
- 最近ブームの教育経済学では,幼い頃に親が絵本を読み聞かせた経験などが大事との話もあるようです.将来子育てするときは小さい頃,特に小学校に就学する前に愛情を注ぐといいですね.親の協力・家庭環境も大事です.
- 大学生になってから習慣づけるにはどうすれば,とはなかなか難題ですが,読書を楽しむことが第一だと思います.好きこそ物の上手なれです.新しい考え方や知識に触れ,自分が成長できる感覚をつかんでいただければと思います.
- 楽しめるようになるまでは砂を噛み続けるような拷問かもしれません.それを乗り越える方法にこれといって正解はないかもしれませんが,たとえばやさしい本でもいいからまずはたくさん読んではいかがでしょうか.私の経験では,小学生の頃に1000ページぐらいある西遊記を読破したのが自信になった覚えがあります.内容はよくわからなくてもとにかく分厚いものを読んで,少し大人になった気分を味わったのが今につながっている気もします.中学生の頃は,読みやすくて分量がある司馬遼太郎などをひたすら読みました.まずは分量をこなして,達成感を味わい、読書の抵抗感をなくし,語彙力を高めなければと思います.その中で,人生を衝撃的に変えるような本との素敵な出会いを果たしてください.
- 長い本でなく,短編をたくさん読むのもよいと思います.
- 私の場合,大学受験を通じて国語の読解力を強化できたのも大きく役に立ちました.難しい本を読むには,それなりの作法を習得する必要があります.ただたくさん読むだけでなく,読み方も覚えねばならないと思います.論理的な読解の仕方は中学・高校では必ずしも教わりません.自分で適切な参考書を見つけて挑戦する必要があると思います.難しい本が読めるようになると,読書の幅も広がり,読書だけでなく様々な知的活動をいっそう楽しめるようになると思います.
- 多くの方はロジカルな構造を読み取る能力をまるで鍛えていないという印象を持っています.まだまだみなさんの吸収能力は未開花です.世界の面白さを感じ取る力はやり方次第で伸ばせます.当然,伸ばすともっと人生は面白くなります.
- 私の場合,読書を楽しむどころか愛してますね.愛や情熱も大事です.中学生の頃は,将来失敗して貧困のどん底に陥っても,家族友人から見放されても,本さえ読めれば人生を豊かに過ごすことができるだろう,という展望を持っていました.究極的には読書だけが救いになりえると思って,読書にすがるより他なかったんです.今も昔も根暗で悲観的でして.また,本も読まずにテレビやパソコンにかじりつきながら日々を無為に過ごす大人にはなりたくないな,とも思っていました.知性ある大人になりたい,というあこがれが人生設計の中に漠然とあったような気もします.こうして,読書をするのが当たり前だと認識するようになりました.今の私が十分に知的かと言われると困りますが,習慣をつけるための一般的なアドバイスとしては,将来どういう自分になりたいか,どういう自分になる可能性があるか,そこに本は必要か,を改めて考えるとよいでしょう,となります.経済学や数学の教科書などは,楽しいからというよりは,将来絶対必要だから読む,という義務感で読んだものも多いです.読書が必要であることを自分なりに納得できるとよりよいと思います.
- 大学生の頃は,服や食事はなるべく節約するが読書に金を惜しんではならない,という俺ルールも課していました.食事は消費ですが,読書は消費でもあり投資でもあります.読めば読むほど雪だるま式に大きくなり,必ずいつか元は取れるという確信を抱いています.
- 研究の道に進んでからは,研究と関係がない本はあまり読めなくなりました.本に載るようなことをやらねばならないので.それでも寝る前に気持ちに余裕がある限り,少しずつ読むようにしています.会議中も(自粛).