連休も何かと忙しく採点にも作問にも着手できない…
講義内容
講義内容
- 租税・公債の仕組み
- 直接税・間接税のバランスの国際比較については,財務省のサイトに具体的な数字がありました.補足として.
- リカードの中立命題
- 公債を発行しても,将来の税負担に備えて我々は貯蓄しなければならない.
- SNAにおける政府部門
- 租税はただの所得移転.マクロ的な視点を持たない一般人は,間違った理解をしていることが多い.
- 「公債を発行して今は増税しなくても済むけど,増税したら返すお金や利息が増えて大変では?」
- 今増税するか,後で増税するか(今は公債発行でしのぐ),の2つの選択肢を比較しています.後で増税する場合は利息が増えて,返済する総額が増えますね.
- 「公債償還に伴う利払い費は誰に対してか?国民に対して行われると理解している.よって利払い費は日銀を介して国民・銀行に,税収(日銀が得た利益は税収として徴収される)する.したがって,国民,銀行,日銀・政府に分配されると思った.ある意味で利払い費により貨幣供給をうながすか?」
- コメントが難解ですがいくつか気になった点を整理します.
- 政府は通常国民に公債を売っていますので,利子を払う相手も基本的には国民です.
- 国庫の管理は日銀ではなく財務省が行っています.(ただし公債を誰がどれだけ持っているか,という所有権の所在は振替機関である日銀が管理しています.)
- 日銀が得た資産運用益は国庫納付金として政府に還元します.いわゆるシニョレッジというやつですね.
- 利息を払うと貨幣供給が増えるか,については一般には違うと思います.1億円分の利息を払うのに1億円分の税金を徴収したら,市場に流通するマネーの変化はプラスマイナス0円ですね.
- 「公債になるといろんな用語が出てきて難しかったけど勉強になった」
- 公債って言葉自体がなじみないですからね.
- 「少子高齢化の中で,高齢者は年金や生活保護をもらい,若者の負担が大きすぎるのではないか.一人っ子政策を行ってきた中国は大変なのでは」「歳出の内訳がわかってよかった」
- たしかに中国も高齢化に備えねばなりませんね.世代間の人口バランスもさることながら,一人っ子政策は男女比も偏らせているようです(男子が女子よりも多い!).
- 「どうして増税が必要なのか世の中の仕組みが少しわかってきた」
- 世代間の負担の分かち合いという視点も大切ですね.
- 「教室がとても暑く換気もしていなかったのでとてもきつかった.本当に暑いときはクーラーを利用したい」
- 最高気温が30度あったようです…本当に11月なんでしょうか.
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