このペースだとレジュメ4が全然説明できなさそうな予感…まずい.
講義内容
コメントより
講義内容
- 貿易協定
- 多角的なGATT/WTOから,FTA/EPAにトレンドが変わりつつある.
- 分業と絶対優位
- アダム・スミスの議論はたしかに直感的だが,必ずしも正しくない.
コメントより
- 「幼稚産業を保護するのもいいのではないか」
- 将来本当に成長するという保証はないですね.衰退産業に人や資源を押しとどめ続ける被害とのトレードオフがあります.
- 「日本は保護貿易をしてコンピューター産業やテクノロジーが強くなったと聞いたことがある.保護貿易とは,関税を高くかけることか?期限を決めて貿易をしないことか?」
- 保護貿易には様々な形があります.高い関税を課すこともその一つですし,一時的に輸入制限することもその一つです.講義中には数量割当も紹介しました.
- 保護貿易で強くなったという説得的な実証研究は知りません.日本政府による政策が特定の産業を強くしたとは言えない,という研究はいくつか知っているのですが…(たとえば三輪・ラムザイヤー 2002, Ohashi 2005, Esteban-Pretel and Sawada 2014).
- 「月収20は大きく,不平等な感じがした」
- 20という数字自体は話をシンプルにするためのもので,現実にその水準というわけではありません.誤解を招く言い方ですみませんでした.
- 「実際に関税をかけていない国はあるか?」
- 香港は関税がかかりません.
- 国によって税制は千差万別です.ジェトロがわかりやすくまとめていますのでいつか参考にしてください.
- 「分業・特化の話は勉強になった.それ以外にも今日の講義は学ぶことが多くあった」
- 残りの講義は分業と特化のメリットをくどくどと説きます.
- 「少し難しかった」
- グラフでつまづいているのであれば,消費者余剰や生産者余剰を再確認してみては.
- 「少し勉強してみたいと思った」
- 少しと言わずたくさん…
- 三輪芳朗・J.マーク ラムザイヤー (2002) 『産業政策論の誤解―高度成長の真実』東洋経済新報社
- Julen Esteban-Pretel and Yasuyuki Sawada (2014) On the role of policy interventions in structural change and economic development: The case of postwar Japan. Journal of Economic Dynamics & Control 40, 67--83.
- Hiroshi Ohashi (2005) Learning by doing, export subsidies, and industry growth: Japanese steel in the 1950s and 1960s. Journal of International Economics 66, 297--323.
No comments:
Post a Comment