Friday, September 27, 2013

国際経済学II, 第1回

私事になるが,私はこの夏休みからそれなりのコストをかけて英会話教室に通っている.アラサーにもなると,勉強するにはお金もかかるし時間的な機会費用も高い,脳みその吸収能力は絶望的,と自分の能力を磨く余裕はほとんど消滅する.学生は極めて低い限界費用で学ぶことができるのでうらやましい限りだ.

 国際経済学IIに関するblog記事には,openmacroというラベルを貼っておく.必要に応じて利用してほしい.

本日の内容:
  • 講義概要
    • ディープな勉強をする機会を提供する
      • 単位がほしいだけなら履修取消をお勧めする
      • 時間をかけて取り組む価値あるレジュメを提供する
    • 救済措置なし 
      • 「卒業がかかってるんですー」などと来ても取り合わない.
      • 疾病や傷害など,特別な事情があれば遠慮なく申し出てほしい.
    • オフィスアワーは金曜1限
      • 気軽に利用してほしい.
      • ただし,私に限らず大学教員は見た目ほどヒマではないので,配慮するように.
    • 勉強の仕方
      • まずはレジュメを熟読することから.自分の言葉で説明できるよう咀嚼すること.
    • レジュメの準備
      • 3回目以降のレジュメは各自プリントアウトなりなんなりして用意するように.私が印刷するのは本日配布した分のみ.
      • パスワードを聞き逃した人は私か誰かに聞くように.パスワードはネット上(LINE含む)で公にしないように.
  • 国際マクロを学ぶとは
    • ゲームのルールを学ぶことからスタート.すぐに勝てるようになるわけではないので過度な期待は禁物.
    • ルールを違反しまくる「知識人」は多い.ルールを知らないと無闇に騙され翻弄されるかも.
      • 「勉強不足でも成功している人がいる」 と「勉強しないほうが成功する」には大きな違いがあるので注意.
  • 数学
    • 講義中にかけ算・わり算・グラフの読み書きを懇切丁寧に教えるほどの時間はない.ので各自フォローアップするか,恥ずかしがらずに誰かに教わること.
    • グラフをうまく使えば,大量の情報を直感的に処理することができるようになる.

次回:
  • 一次関数をおさらい
  • グラフを使って,国際金融論の世界を眺める

参考文献補足:
  • 同志社大学の田中靖人先生がご自身のウェブで国際経済学のテキストを公開されている.お金をかけなくても勉強するためのリソースはたくさん手に入れることができる.
  • 英語でよければ,Stephanie Schmitt-Grohe and Martin Uribe (2013) ``International Macroeconomics"が無料で公開されている中でお勧め.
  • 為替取引に興味があれば,まずはUBS銀行東京支店外国為替部 (2004) 『プロ投資家のための外国為替取引』日経BP社,あたりをさらりと読むとよいだろう(バカっぽい記述も多いがご愛敬).ただしギャンブル気分で為替に手を出すのはあまりお勧めしない.

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