Thursday, July 27, 2017

公募: 計量経済学

弊学から経済学系の公募が出ました.
     リンク: 専任教員の公募【計量経済学】
エコノメができる人募集中です.数理統計やDSの方ももちろん可ですが,分野問わずミクロ実証,マクロ実証で業績ある方を歓迎します.労働,開発,IO,行動,医療,教育,組織,環境,ポリエコ,などの分野でも業績さえあればOKです.「業績」というのは当然ですが,書籍・新聞・ブログ・実務経験などではなく,査読付き(あとIF付き)の学術雑誌を意味します(はずです).業績の本数そのものは信頼できるシグナルとは限らない(はずな)ので,駆け出しの若手研究者も歓迎です(私は27で来ました).
またこれも当然ですが出来レースではなく真剣公募です.曲がりなりにもテニュアです.奮ってご応募ください.

公開してよさそうな範囲で弊学のメリットをアピっておきます.
  1. ジャーナルへのアクセスがよい
    • 研究大学ほどではありませんが,経済学系の論文がけっこう読めます.具体的にはElsevier, JSTOR, EBSCOといったポータルどころに加え,AEA, NBERを購読しています.経済学部でもない小規模大学にしては贅沢なほどです.
      • なおJSTORとEBSCOは最新のものは読めず,1〜5年遅れます.その代わりカバレッジがかなり広がります.たとえばWileyBlackwellの雑誌もちょっと古いやつは読めます.
      • エルゼビアのお陰でフィールドトップどころがそこそこ読めます(JUE, RSUE, JMetrics, JME, RED, JDE, JIE, JPubE, GEB, JFE, IJIO, JEBO, JEEMなど).もちろんJET, EER, JJIE, ELettersも読めます.なんやかんやでNBERのWorking Paperを追っていれば最近のトレンドにはなんとかついていけるかと思います.
      • 一方でWiley, Springer, Cambridge, Oxford, MIT, Chicago, Taylor&Francis, Project Euclid, SAGEなどは読めません.
        • ちなみに琉大に行けばここに挙げたうちTaylor&Francis, UChicago, SAGE以外は読めるので,非常勤や学会会員特典と合わせればあまり不自由しません.たとえば五大誌はJPE以外最新のものが読めます.
        • 前述の通り,多少時間が経てば一部はJSTORやEBSCOで読めるようになります.
      • 計量でいえば,メトリカ, REStat, Annals of Statistics, JBES, JRSSB, JRSSA, JASA, Econometric Theory, JApplEconometricsあたりは弊学だけでは読めません(古いものなら一部はJSTORで読めます).琉大だとどれも新しいものが読めます.
  2. 研究室の使い勝手がよい
    • 夜遅くまでいようが目くじらを立られることがありませんので多様な働き方ができます.WiFiや冷暖房といった設備面で困ることはありません.
      • Eduroamには現時点では入っていません.
    • 研究室に限らず職場は総合的に見て居心地がよいです.
  3. 大学のアクセスがよい
    • 県内の大学で,看護大や芸大を除けば最も那覇空港・中心市街地からのアクセスがよいです.沖縄で研究会・学会を開催したいという需要にも対応しやすいです.
      • 地方大学のデメリットは他の研究者とのコミュニケーションコストが高いことですが,こうしたデメリットを緩和しknowledge spilloversの恩恵を受けやすいわけです.
    • 海外出張の場合,成田や関空に加え,台湾や香港,韓国を経由していくルートもあります.国際線は拡充が続いており,大都市圏ほどではありませんがそれなりに選択肢はあります.
  4. 研究費
    • 金額的には比較的恵まれている気がします.他所より裁量の範囲が大きい気もします.ただし制度変更は検討されています.
    • 科研はちゃんと担当者がいて,特殊な使い方をしない限りストレスなく執行できます.
  5. 学務
    • 管理職にならない限り雑用とそのストレスは少ない気がします.ただしいかんせん小さい組織なので,完全に非協力的では困ります..
  6. 育児
    • 私はシングルなので詳しいことはわかりませんが,最近近所のインターナショナルな保育園と提携したようで,幼児にL2というか英語を習得させたい場合にも受け皿があります.ただし,那覇市は待機児童も少なくないようです.
もちろん,ここで挙げていないものが悪いというわけではありません.

そんなわけで,黙々と研究する分には悪い環境ではないと思っています.花粉も吹雪もありません.自然のアメニティはむしろポジティブかと.学風としては,私だけかもしれませんが,けっこうフリーダムです.

公開できなさそうな事情については直接お尋ねください.

欲を言えば共著できるような方に来ていただきたいものです.よろしくお願いします.

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