すでにテレビで取り上げていただきましたが,もうじき『沖縄の業界地図2017』が出ます.
Qプラスリポート 大学生が作った“沖縄の業界地図”とは
明日から県内の書店に並び始めるようです.近日中にAmazonや楽天Booksなどオンラインでも買えるようになるようです.
こういう表紙です:
本の販促用ウェブサイトも用意しました.どういう本かチラ見できます.
『沖縄の業界地図』特設ページ
まだところどころ工事中ですが,時間のあるときにテコ入れします.学生がfacebookやtwitterでも広報活動をしているようですが温かく見守ってあげてください.
基本的に前著『沖縄の業界地図』(Link 特設ページ) のアップグレード版です.2年間の準備期間を経て,今回はところどころパワーアップしています.
一方で,前著には載っていたけど今回は載っていない業界・企業もあります.何らかの恨みや含むところがあるわけではなく,単にこちらの能力の限界で調査し載せる余裕がなかっただけです.申し訳ありません.
本書は2015年度から2016年度にかけてのゼミ活動の成果であり,およそ2017年2月頃までに入手できた情報に基づいて書かれています.財務情報は主に15年度のものです.16年度の決算も次々発表されている時期ですが,最新のものというわけではないのでご注意ください.この冬・春は研究に時間を割いていたこともあってリリースが予定より若干遅くなりました.
(最後のページに執筆者一覧がありますが,年度が1年ずつ間違っていました…学生諸君,すみません.)
前著よりも教員の介入が減っています.学生にかなりの程度任せっぱなしにできたので助かりました.先行研究があるってすばらしい.プロの分析に期待している方には少し物足りないかもしれませんがご容赦ください.前著よりは都市経済学色が控えめになっています.
今回インタビューした中にとあるIT企業の社長がいます.彼のほうが私よりも正確にeconomicsの核心を語ってくれています.これにはとても驚きました.学生が書いてきた原稿はだいたい朱筆で埋め尽くされるのですが,このインタビューは私のほうではほとんど何も触っていません.教員の出る幕なしです.詳しくは直接手にとってご確認ください.
いったいどういう本なのか改めてちゃんと紹介したほうがいいようにも思いますが,前著と同じ路線なので,前著が出た頃の記事を参照ください.
沖縄の業界地図forthcoming
今やたらめったら忙しくてちゃんと紹介する暇がないので,前著が出た直後に,我がゼミの紹介文として弊学の広報誌(15年の夏頃)に寄稿した文章をそのまま以下に載せます.
夏休みほどではないにしても、ゴールデン・ウィークもワックワクな瞬間だ。毎日研究室に缶詰、ムフフ。でも、今年は研究以外にも楽しみがあった。五月四日、ゼミで作った書籍『沖縄の業界地図』が県内の書店やコンビニに並び始めたのである。
一年前の四月、春粧のみぎり、最初のゼミ。私は黒板にでかでかと「本」とだけ書き殴り、「今年の目標はこれ。本を作ろう。売れる本を作ろう。売ろう。」と昂然と宣言した。戸惑いを隠せない学生たちを尻目に、担当範囲やプレゼンテーション(と懇親会)のスケジュールを決めて、プロジェクトは動き出した。人手が必要なこともあり、豊川明佳先生のゼミと共同で進めることとした。
『沖縄の業界地図』は名前の通り、毎年書店を賑わす「業界地図」のローカル版だ。県内の様々な業界の勢力図が一望できるようになっている。企業人や就職活動中の学生を中心に、需要は間違いなくある。だが供給がなかった。全国的にもユニークな取り組みに挑む好機だ。
教員が果たすべき使命は、沖縄の未来を切り拓く人材を育むことだ。何か新しいアイディアを産み出し形にできるよう、創造力と実行力を鍛えねばならない。我々のゼミは、アイディアを実現するというイノベーティブな知的営為を学生が実体験する場になった。試行錯誤を繰り返すことを厭わず、未知の事態に慌てず、チームと歩調を合わせ、前向きに仕事に取り組む、新聞にも日々目を通す。こうした技能を楽しみながら伸ばす機会を提供することができたと自負している。
我々はただの思い出作りではなく、リスクを背負って市場に価値を問うという真剣勝負を仕掛けた。二千部を完売するのに一ヶ月とかからなかった。美栄橋ジュンク堂では三週連続ランキング一位を記録した。ありがたやー。売れるものを作ろうという目標は見事達成されたのである。
1stアルバムは初期衝動に溢れた伝説の激レア名盤,だけど2ndでいろいろ見失ってコケた,みたいなよくある若いバンドみたいにならないことを祈ります.
1stは沖縄に対する「新感覚」さが一つの魅力になっていました.今回は1stを踏襲しているので「新感覚」さは薄れているかもしれません.さしずめKing Crimsonの「ポセイドンのめざめ」でしょうか…?
(ちなみに今回音楽ネタがところどころ紛れてますが,全部学生の仕業です.本当です.)
なお,3rdは出しません.そろそろ別のイノベーティブなことに取り組みたいと思っています.何より研究にもっとエフォートを割きます.
Qプラスリポート 大学生が作った“沖縄の業界地図”とは
明日から県内の書店に並び始めるようです.近日中にAmazonや楽天Booksなどオンラインでも買えるようになるようです.
こういう表紙です:
本の販促用ウェブサイトも用意しました.どういう本かチラ見できます.
『沖縄の業界地図』特設ページ
まだところどころ工事中ですが,時間のあるときにテコ入れします.学生がfacebookやtwitterでも広報活動をしているようですが温かく見守ってあげてください.
基本的に前著『沖縄の業界地図』(Link 特設ページ) のアップグレード版です.2年間の準備期間を経て,今回はところどころパワーアップしています.
- ボリュームup… 掲載企業数が800社程度から約1300社へ,ページ数が118ページが160ページへと増えています.
- ページ数が増えたせいで限界費用が高まり,価格もわずかばかり値上げいたしました.ご迷惑おかけします.
- インタビューも充実… 前著に比べて企業に突撃インタビューした分が増えています.象牙の塔からはわからない企業の生の声をお楽しみください.
一方で,前著には載っていたけど今回は載っていない業界・企業もあります.何らかの恨みや含むところがあるわけではなく,単にこちらの能力の限界で調査し載せる余裕がなかっただけです.申し訳ありません.
本書は2015年度から2016年度にかけてのゼミ活動の成果であり,およそ2017年2月頃までに入手できた情報に基づいて書かれています.財務情報は主に15年度のものです.16年度の決算も次々発表されている時期ですが,最新のものというわけではないのでご注意ください.この冬・春は研究に時間を割いていたこともあってリリースが予定より若干遅くなりました.
(最後のページに執筆者一覧がありますが,年度が1年ずつ間違っていました…学生諸君,すみません.)
前著よりも教員の介入が減っています.学生にかなりの程度任せっぱなしにできたので助かりました.先行研究があるってすばらしい.プロの分析に期待している方には少し物足りないかもしれませんがご容赦ください.前著よりは都市経済学色が控えめになっています.
今回インタビューした中にとあるIT企業の社長がいます.彼のほうが私よりも正確にeconomicsの核心を語ってくれています.これにはとても驚きました.学生が書いてきた原稿はだいたい朱筆で埋め尽くされるのですが,このインタビューは私のほうではほとんど何も触っていません.教員の出る幕なしです.詳しくは直接手にとってご確認ください.
いったいどういう本なのか改めてちゃんと紹介したほうがいいようにも思いますが,前著と同じ路線なので,前著が出た頃の記事を参照ください.
沖縄の業界地図forthcoming
今やたらめったら忙しくてちゃんと紹介する暇がないので,前著が出た直後に,我がゼミの紹介文として弊学の広報誌(15年の夏頃)に寄稿した文章をそのまま以下に載せます.
沖縄ビジネス界に旋風を起こす多くの大学教員は「夏休みは仕事がなくていいはずよー」と言われた経験を持っている。たしかに、長期休暇がやってくると教員たちの淀んだ目が輝きを取り戻す。でもそれは暇を満喫できるからではなく、研究を専らにできるかけがえのない時間だからだ。研究者にとっては仕事がないどころかむしろ「かき入れ時」なのである。
夏休みほどではないにしても、ゴールデン・ウィークもワックワクな瞬間だ。毎日研究室に缶詰、ムフフ。でも、今年は研究以外にも楽しみがあった。五月四日、ゼミで作った書籍『沖縄の業界地図』が県内の書店やコンビニに並び始めたのである。
一年前の四月、春粧のみぎり、最初のゼミ。私は黒板にでかでかと「本」とだけ書き殴り、「今年の目標はこれ。本を作ろう。売れる本を作ろう。売ろう。」と昂然と宣言した。戸惑いを隠せない学生たちを尻目に、担当範囲やプレゼンテーション(と懇親会)のスケジュールを決めて、プロジェクトは動き出した。人手が必要なこともあり、豊川明佳先生のゼミと共同で進めることとした。
『沖縄の業界地図』は名前の通り、毎年書店を賑わす「業界地図」のローカル版だ。県内の様々な業界の勢力図が一望できるようになっている。企業人や就職活動中の学生を中心に、需要は間違いなくある。だが供給がなかった。全国的にもユニークな取り組みに挑む好機だ。
教員が果たすべき使命は、沖縄の未来を切り拓く人材を育むことだ。何か新しいアイディアを産み出し形にできるよう、創造力と実行力を鍛えねばならない。我々のゼミは、アイディアを実現するというイノベーティブな知的営為を学生が実体験する場になった。試行錯誤を繰り返すことを厭わず、未知の事態に慌てず、チームと歩調を合わせ、前向きに仕事に取り組む、新聞にも日々目を通す。こうした技能を楽しみながら伸ばす機会を提供することができたと自負している。
我々はただの思い出作りではなく、リスクを背負って市場に価値を問うという真剣勝負を仕掛けた。二千部を完売するのに一ヶ月とかからなかった。美栄橋ジュンク堂では三週連続ランキング一位を記録した。ありがたやー。売れるものを作ろうという目標は見事達成されたのである。
1stアルバムは初期衝動に溢れた伝説の激レア名盤,だけど2ndでいろいろ見失ってコケた,みたいなよくある若いバンドみたいにならないことを祈ります.
1stは沖縄に対する「新感覚」さが一つの魅力になっていました.今回は1stを踏襲しているので「新感覚」さは薄れているかもしれません.さしずめKing Crimsonの「ポセイドンのめざめ」でしょうか…?
(ちなみに今回音楽ネタがところどころ紛れてますが,全部学生の仕業です.本当です.)
なお,3rdは出しません.そろそろ別のイノベーティブなことに取り組みたいと思っています.何より研究にもっとエフォートを割きます.
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