Saturday, September 27, 2014

国際経済学II, 第1回, 2014

研究業務に注力できる季節が終わってしまった.悲しい.

前期と同様,このブログでは講義のおさらいや補足を行っていく予定である.オープンにしても恥ずかしくない内容を教えるという意味もある.もちろん,ブログをチェックしなくても成績評価には何の悪影響もない.

本講義に関するエントリーにはopenmacrolectureというラベルをつけておく.必要に応じて活用していただければ幸いである. 

講義内容:
  • 標準的な国際金融理論(とマクロ経済学)を学ぶ.
  • ディープな勉強をする機会を提供する.
    • 単位がほしいだけなら履修取消をお勧めする.講義内容を知らなくても死にはしないので,知的好奇心が刺激されないようなら履修はしないほうがよい.
      • 私の講義は,テストが苛烈すぎると定評があるらしい.履修は慎重に.
    • その代わり,時間をかけて取り組む価値ある講義を提供する.
  • 救済措置なし
    • 「卒業がかかってるんですー」などと来ても取り合わない.
    • 疾病や障害など,特別な事情があれば遠慮なく申し出てほしい.
  • オフィスアワーは金曜1限
  • レジュメの準備について
    • 3回目以降のレジュメは各自プリントアウトなりなんなりして用意するように.私が印刷するのは本日配布した分のみ.
    • パスワードを聞き逃した人は私か誰かに聞くように.パスワードはネット上(LINE含む)で公にしないように.
  • 通貨危機
    • 失敗から学び,波瀾万丈の時代をなんとかやり過ごす上で学問が助けになるかも.
  • 散布図
    • 正の相関,負の相関,の詳しい定義は統計学の教科書を参照のこと.

次回
  • しばらくレジュメ1の導入部分をやります.がレジュメ2も持参するとよいように思います.

コメントより
  • 本ブログでは,ありがたくもいただいたコメントに,全部ではないものの,返信をしています.重要な質問・コメントについては講義中に取り上げることもあります.
  • 「昔の経済は今と違って脆く崩れやすかったと思った」
    • 学問の発展があればこそ危機に対峙することができるようになるのだと思いたいです.
  • 「アジアでも通貨危機があったとは知らなかった」
    • 講義中にはちょくちょく戦後の国際金融史もカバーしていく予定です.
  • 「後期もがんばります」「よろしくお願いします」「前期と似た要領っぽいので安心」「前期楽しかったから後期も取ります」「前期受けてませんが必死で付いていきたいと思います」
    • こちらこそよろしくお願いします.
  • 「先生の専門分野は何ですか?」
    • 為替もインフレもリスクもない世界を研究しています.
  • 「文章とトークがすごいので尊敬? コミュニケーション能力を伸ばせるようになりたい.のでマクロの教科書も読みます」
    • 騙されてはいけません,私は重度の口べたです.
    • 教科書はぜひ読み進めてください.文章力や話術を磨くなら,ロジカルに読み書きするためのノウハウ本を手に取ってみてはいかがでしょうか.
  • 「グラフは苦手なので努力したい」「グラフなどを使って経済を読み解けるようになりたい」 
    • 楽器を弾けなくても音楽を楽しむことができるように,複雑な統計数理を知らなくてもグラフから有益な情報を引き出したり,無益なグラフを見抜いたりすることはできると思います.慣れましょう.
  • 「来週できればもう一度グラフの説明をお願い」
    • いったんレジュメをゆっくりお読みください.よくわからなければグーグルでさらに検索してください.駆け足ぎみの説明になりそうですがグラフについてはまた補足します.
  • 「どの先生の経済学が一番難しいですか?」
    • 「りんごとみかんは比較できない」とよく言われます.異なりすぎるもの同士は比較できません.第一他の先生方の授業は受けたことがないのでわかりません.

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