先月の記事:
14年1月沖縄県主要指標
今回は労働市場を多めに眺める予定なので,他はさらりと.
鉱工業生産(12月分)は,やや改善の兆し.
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沖縄の鉱工業生産, 2010年=100. 薄灰色が原数値, 黒が季節調整値, 青がトレンド. 2008年以前のやや薄い系列は,2005年基準のデータを接続した分. 出典: 沖縄県「鉱工業指数」. |
- 13年前半の盛り上がりは消えたままだが,まだまだというところ.
- 全国(1月分)だと好調のようだけど,沖縄は産業構造が大きく異なるのでさほどあてにできない.
消費者物価指数(1月分)に大きな変化はなし.引き続き上昇中.
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那覇市のCPI(灰色), コアCPI(赤), コアコアCPI(青)の前年同期比のトレンド(単位: %). 薄い色が原数値. 出典: 沖縄県 「消費者物価指数」 |
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沖縄県のCPI(灰色), コアCPI(赤), コアコアCPI(青)の前年同期比のトレンド(単位: %). 薄い色が原数値. 出典: 沖縄県 「消費者物価指数」 |
完全失業率(1月分)は改善中.
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沖縄県の完全失業率, 男性 (単位: %). 青がトレンド, 灰色太線が季調値, 薄い灰色が原数値. 出典: 沖縄県「労働力調査」 |
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沖縄県の完全失業率, 女性 (単位: %). 青がトレンド, 灰色太線が季調値, 薄い灰色が原数値. 出典: 沖縄県「労働力調査」 |
この完全失業率のグラフが以前からどうもしっくりこないので,今回新たに労働参加率の推移も作図した.トレンドは男女で異なるようだ.
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沖縄県の労働参加率, 男性 (単位: %). 青がトレンド, 灰色太線が季調値, 薄い灰色が原数値. 出典: 沖縄県「労働力調査」 |
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沖縄県の労働参加率, 女性 (単位: %). 青がトレンド, 灰色太線が季調値, 薄い灰色が原数値. 出典: 沖縄県「労働力調査」 |
- LFPRは男女とも全国の動きと似ている.
- どの年齢でも,働く女性は増えているようだ.
- 女性は旦那の稼ぎが少ない・結婚できない・離別した,などの理由から働きに出ているのだろうか?
- はたまた,女性が社会進出しやすいような制度変化? 技術進歩で家計内生産能率が上昇?
- 男性は最近は上昇しつつあるものの,低下トレンドが顕著である.高齢化かな.
男女の相対賃金は上昇しているかもしれない.女性への相対労働需要が増えているかというと疑問が残る.(ただし産業による違いはありそうだし,指標を変えると様子も変わりそう.)
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沖縄県の男女相対賃金.青は現金給与総額の比.赤は現金給与総額/総実労働時間の比.調査産業合計. 出典: 沖縄県「毎月勤労統計」 |
毎勤からパートタイマー比率を取り出してみると次の通りである. 男女とも上昇傾向にはあるが,ここでも性差がある印象だ.
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沖縄県のパートタイマー比率, 男性 (単位: %). 青がトレンド, 灰色太線が季調値, 薄い灰色が原数値. 出典: 沖縄県「毎月勤労統計」 |
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沖縄県のパートタイマー比率, 女性 (単位: %). 赤がトレンド, 灰色太線が季調値, 薄い灰色が原数値. 出典: 沖縄県「毎月勤労統計」 |
- 12年以降好景気にも関わらず,男性はパートで働くケースが増え続けている模様.一方,女性は12年頃からパート比率の上昇がストップしている.
- 正規雇用者数は男性だと09年末頃をピークに減少傾向にある.一方女性は10年春頃をボトムに正規雇用者数が増加傾向にある.
- リーマン・ショック期の男女差も興味深い.男性パートの方がdemand shocksに対するバッファーとして機能しているようにも見える.
技能低め・年齢高めの男性正社員が女性や資本に置き換えられているのかもね.
先月忘れていたUV曲線(1月分):
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沖縄のUV曲線, 2008/01--2014/1. 2011/12までは黒丸・黄色の近似線, 2012/1以降は青白丸・オレンジの近似線. 出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況」, 沖縄県「労働力調査」 |
- 求人がなかなか埋められない状況が続いている.マッチの質が落ちそう.
- 長い目で見ると「ブラック企業」が淘汰されていくことにつながる気もする.
今回は消化不良のエントリだ.勉強不足のため労働市場はよくわからない.そうはいっても,片手間のblogのためにより詳しくデータを整理するのは大げさすぎる気がするので,さらに深掘りして考える意欲がない.
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